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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第112話
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厳しいあのレンちゃんが正式にメンフィル帝国軍に所属している訳でもない人が”参謀”を務める事を認めるなんて……」

「ああ……ましてや、出会ってから間もない新顔にそんな重要な役目を任せるんだからな。」

「一体何があってリィン達の仲間になったの〜?」

ルシエルの自己紹介を聞いた仲間達が驚いている中マキアスは驚きの声を上げ、真剣な表情で呟いたシェラザードの言葉に同意したアネラスは不安そうな表情でルシエルを見つめ、アネラスの言葉に頷いたアガットは厳しい表情でルシエルを睨み、ミリアムは真剣な表情でルシエルを見つめながら答えた。



「わたくし達はわたくし達の世界―――ディル=リフィーナで長い年月の間、とある場所の防衛を任され、その場所を攻めてくる魔族勢力と戦い続けていました。……しかし、最近様々な想定外の出来事によってわたくしが率いていた多くの部下達は戦死し、わたくし自身も瀕死の重傷を負っている所にわたくし達が守っていた場所を襲った魔族を率いている将の一撃を受けて奈落へと落とされました。……しかし、”並行世界の零の至宝”とやらは一体何を考えていたのかは知りませんが、そんなわたくしを救う為に”灰獅子隊”としての活動をしている最中のリィン少将達の近くに奈落へと落とされたわたくしを転位させ、そして重傷を負って気を失っているわたくしを見つけたリィン少将達がわたくしを保護し、わたくしの治療をしてくれたのです。」

「何ですって!?」

「チッ、ここでも”並行世界の零の至宝”とやらかよ。」

「やれやれ、レン皇女殿下から聞いた話によると”並行世界の零の至宝”が一番親しい相手は”特務支援課”の諸君なのに、何故リィン君ばかり贔屓にするんだろうねぇ。せめて”特務支援課”もそうだが私達に保護させて欲しかったよ。」

ルシエルの説明を聞いたサラは驚きの声を上げ、アッシュは舌打ちをし、アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐いた。

「という事はルシエルが今率いている天使達はもしかして、ルシエルの”部下”だった天使達なの〜?」

「ええ。彼女達はわたくしを失ってもなお、抵抗を続けていましたが彼女達もわたくし同様”並行世界の零の至宝”によってゼムリア大陸に転位させられ、わたくしのように瀕死の重傷を負っている所をリィン少将達に発見してもらい、治療・保護をしてもらったのです。――――――ちなみに、彼女達が転位させられた場所はメンフィル軍と灰獅子隊によるトリスタ侵攻の際に、リィン少将やセレーネがかつて通っていた学院にして貴方達の母校――――――”トールズ士官学院”のグラウンドです。」

「彼女達がオレ達の母校――――――トールズ士官学院のグラウンドに………」

「それもリィン達がトリスタを攻めていた際とはね……ったく、冗談抜きで文句を言いたくなって
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