第112話
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子喧嘩”でノルティアが貴族連合軍から手を引く事を決めたそうだから、そんな親子に仕えている事で”そういう所”も影響されているのじゃないかしら?」
「あはは、あたし個人としては面白い展開だし、それで皇太子が勝てばこっちとしては儲けものだから、別にいいんじゃないかな、エル姉。――――――という訳で、後の事は頼むね、エル姉!」
上空に映るクロチルダとローゼリアの魔術による映像でシュライデン伯爵が駆るシュピーゲルとテスタ=ロッサの一騎打ちを見ていたエルミナは疲れた表情で頭を抱え、レンは苦笑しながら推測し、パティルナは呑気に笑った後エルミナにとっては更に頭痛がするような事を口にした。
「パティ!?”後を頼む”って……貴女、今の状況で一体どこに行くつもりですか……!?」
「それは勿論、エル姉達みたいに”出し抜かれた”ルシエル達の”援軍”に決まっているじゃないか!ガイウスにも”トールズで学んだ全てをぶつけろ”って伝言もしたから、その伝言を頼んだあたしが確かめてあげるのが”筋”だし、それにひょっとしたら、”黒の工房”の時は”中途半端”だったあの女の”本気”を見れるかもしれないからね!―――それじゃあね!」
自分の行動にエルミナが驚いている中パティルナは不敵な笑みを浮かべて答えた後シュピーゲルの操縦席から降りてルーレに向かい始め
「待ちなさい、パティ!!〜〜〜〜〜〜〜ああもうっ!ギュランドロス様といい、パティといい、ヴァイスハイトといい、何で私の周りはバカばっかりなんですか……!」
「クスクス、周りの人達に苦労ばかりさせられているエルミナお姉さんには同情するわ。(それにしても”黒の工房の時は中途半端だったあの女の本気”ね……そういえばリィンお兄さんから他の人達には内密で伝えられた話だと確か”死線”のお姉さんは………)」
パティルナに対して制止の声を上げたエルミナだったがそれがすぐに無駄であるからのように既にパティルナの姿が見えなくなると顔の青筋を立てて疲れた表情で声を上げ、エルミナの様子をレンは面白そうに見つめながら答えた後パティルナが呟いた言葉とリィンから内密に伝えられたある事実を思い返して意味ありげな笑みを浮かべていた。
AM10:45――――――
シュライデン伯爵が駆るシュピーゲルとテスタ=ロッサの一騎打ちが始まって少しすると、ザクセン鉄鉱山から非常連絡通路を使ってルーレに向かっていたリィン達がルーレに到着していた。
〜ルーレ市内〜
「ここがルーレ市内ですか………」
「随分と静かですね……」
ルーレ市内に出たエリスは周囲を興味ありげな様子で見回し、市内が静かである事を不思議に思ったオリエは眉を顰めた。
「もしかしたら外で起こっている戦
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