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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第112話
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きたわ、”並行世界の零の至宝”には。」

ミリアムの疑問に答えたルシエルの説明を聞いたガイウスは真剣な表情でルシエルの部下達を見つめ、サラは疲れた表情で溜息を吐いた。



「で、軍事作戦中でありながらもルシエルの部下だった天使達の治療を優先してくれた主に自分を助けてくれた時以上の恩義を感じたルシエルが恩返しの為に主達に戦闘型の天使であり、また”知”にも優れているルシエル自身を最大限に有効活用するように申し出て、その申し出を受け入れた主達がルシエルに今の立場を任せたという訳さ。」

「……その口ぶりから察するにルシエルは其方達以上の使い手にして”参謀”を任せられる程”知”も優れているのか?」

ルシエルの説明を補足したレジーニアの答えを聞いたラウラは真剣な表情で問いかけた。

「ああ。そもそもあたし達”天使”には君達人間の戦闘スタイルのように様々なタイプがあってね。例えばあたしやユリーシャは後方から魔術で支援するタイプだが、ルシエルは前線、後方のどちらもこなせるまさに”戦いの為に生み出された天使”――――――”戦闘型”の天使である事から戦闘能力も当然他のタイプの天使達より圧倒的に秀でているが、ルシエルはそれ以上に優れた智謀で状況に合った戦術を導き出して戦場を駆ける知と力を併せ持つ”頭脳派”の天使なのさ。」

「その話が本当ならば、貴族連合軍の”総参謀”を務めながらも剣術やアーツも相当な使い手であった兄上のような文武両道タイプの天使という事か……」

「だからリィン達は貴女に”参謀”を任せたのね………――――!!ま、まさか今回の侵攻作戦も貴女の発案によるものなんじゃ……!」

レジーニアの説明を聞いたユーシスは真剣な表情でルシエルを見つめ、複雑そうな表情で呟いたアリサはある事に気づいて血相を変えた後不安そうな表情でルシエルを見つめた。



「ええ。”灰獅子隊”の全ての部隊の配置もそうですが、リィン少将達のルーレの潜入ルートも全てわたくしの”策”によるものです。」

「という事はアンタがリィンやセレーネにラインフォルトグループの非常連絡通路の存在を聞き出してそれを今回の件に利用したのね……!」

アリサの疑問を肯定したルシエルの話を聞いたサラは怒りの表情でルシエルを睨んだ。

「それにしても幾ら命を救ってもらった”恩返し”の為とはいえ、何でテメェらとは無関係だった戦争にわざわざ首を突っ込む事を決めたんだ?ましてやメンフィルは”闇夜の眷属”――――――テメェら天使達からすれば”魔族”と見る連中によって建国された国で、皇族達も”闇夜の眷属”だぞ。」

「さっきそちらの黒の工房の襲撃の時にもいた灰色の騎士の守護天使――――――ユリーシャは灰色の騎士の”正義”に共感したって言っていたけど、一体どういうこと
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