第112話
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作戦”によって家を……財を失ったクロイツェンの民達を救う為にもメンフィル帝国の皇族の方に地面に跪いて頭を下げてクロイツェン州の事を頼んだくらいだ。」
「なあっ!?」
「お、お館様と同じ”四大名門”の一角の当主が侵略者にそこまでしてでも民達の保護を頼むなんて……」
オリヴァルト皇子の話を聞いた領邦軍は驚いたり信じられない表情をしていた。
「………殿下達がこの戦争を”和解”という形で解決したい事や、内戦の件でメンフィル帝国に対して強い負い目を感じている事は事は理解しました。―――しかし、連合による侵略で既に我がノルティア軍からも犠牲者が出ています。殿下達はその犠牲になった兵達のお館様への忠誠や故郷を守りたいという”想い”すらも無下にされるおつもりなのですか?」
「……………………――――――はい。犠牲者が出る前に戦闘を中断させられなかった事は残念でしたが………例え貴方達もそうですがログナー侯を含めたノルティアの貴族達から恨みを買おうとも、それでエレボニアの民達である貴方達から一人でも多くの犠牲者が出る事を防ぐ事ができるのならば、”本望”です。」
「こ、皇太子殿下………」
「ううっ………」
シュライデン伯爵の問いかけに対して少しの間考え込んだ後決意の表情を浮かべて答えたセドリックの答えを聞いた領邦軍は複雑そうな表情を浮かべたり、戦意を喪失したりしていた。
「殿下達の決意は理解しました。しかしそれでもなお、我が軍の者達の多くは納得できないでしょう。よって、不敬ではありますが、”総司令”である私がその者達を代表して殿下達のなさろうとしている事を阻みますので、我が軍を降伏させたいのであれば私を制圧してみせてください。」
シュライデン伯爵は静かな表情で答えた後シュピーゲルを操作してシュピーゲルに槍を構えさせた。
「――――――わかりました。それで、この戦闘を止められるのであれば、受けて立ちます!」
「セドリック…………どうか無理だけはしないでくれ……!」
シュライデン伯爵の言葉に応じたセドリックはテスタ=ロッサをシュライデン伯爵が駆るシュピーゲルの前に着地させてテスタ=ロッサに得物である騎士剣を構えさせてシュピーゲルと対峙し、その様子を見守っていたオリヴァルト皇子は心配そうな表情を浮かべた後セドリックに応援の言葉を送った。
「それでは参ります、皇太子殿下――――――」
そしてシュライデン伯爵が駆るシュピーゲルとテスタ=ロッサは一騎打ちを開始した。
〜ザクセン山道〜
「バカです……まさかギュランドロス様のようなバカが他にもいるなんて………」
「まあ、内戦の時もログナー侯爵もそうだけどその娘のアンゼリカお姉さんは”一騎打ちによる親
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