第四百四十五話 機械と炎の勝利その十五
[8]前話 [2]次話
「いけるわ」
「うん、まだ敵は出て来るけれど」
「何とか戦っていけるわ」
「そういうことだね」
「神様だろうが誰であろうか」
ベアトリスはその目を真剣なものにさせて言った。
「絶対に勝つわ」
「そうしようね」
「犬屋敷さんもいてくれているし」
「僕はそんなに強くないよ」
「いえ、強いわ」
彼には笑顔で話した、微笑みだが確かに笑っている。
「物凄く」
「そうかな」
「その機械とやらの力もだけれど」
それに加えてというのだ。
「心もね」
「そうなのかな」
「本当に頼りになるから」
それでというのだ。
「この戦いでもお願いするわ」
「それじゃあね」
「あとはな子だけれど」
愛犬の彼女の話もした。
「後でブラッシングしていいかしら」
「いいよ、はな子も喜んでくれるし」
「それじゃあ」
「ただ、はな子はね」
ここでタツマキが言ってきた。
「さっきモーツァルトさんが一緒にいたから」
「あいつが」
「眉毛位書かれてるかも知れないわよ」
「そうしていたらとっちめる」
モーツァルト、彼をというのだ。
「そうする」
「私もそうするわ」
「じゃあ二人で」
「その時はそうしてやりましょう」
「あの兄ちゃんも非常識だからな」
イレーネもモーツァルトのことを話した。
「それ位はな」
「するわね」
「前も犬に悪戯してたしな」
「ええ、はな子じゃなかったけれど」
「犬の毛染めてな」
「黒犬にしていたわ」
「普通にそんなことする人だからな」
だからだというのだ。
「はな子にもな」
「眉毛描く位はね」
「本当にする人だな」
「昔からそうした人だったらしいけれど」
犬屋敷もその話を聞いて困った顔になる。
「はな子だけじゃなくてどんな子にもしたら駄目だよ」
「そのこと言って聞かせないと駄目ね」
ベアトリスは戦いつつ言った。
「本当に」
「全くだね」
犬屋敷も頷いた、そしてだった。
ベアトリスは休憩に入った時に幸いはな子は無事でよしとした、そして戦っているうちに三日目が終わっていき。
ロイミュード達の数が遂に減ってきて全ていなくなった、だが戦士達もこの時動ける者は僅かだった。
ドライブは残った面々を見て言った。
「俺達だけか」
「そうですね」
紅麗が応えた。
「三人のライダーの方々とです」
「炎術士の三人だけだな」
「そうですね、お前は残ると思っていたが」
紅麗は烈火を見て言った。
「しかしな」
「煉蓮もっていうんだな」
「残るとは思っていなかった」
「な、何とか残ったよ」
その煉蓮が応えた。
「私だって」
「腕を上げたということか」
「死にたくなかったから必死に皆と戦っていたら」
そうしたらというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ