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オズの木挽きの馬
第二幕その十二

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「あんたもその日本人なのよ」
「お勉強が好きな」
「私はそう思うわ。というか日本人って何かしていないと」
 それこそというのです。
「我慢出来ないのかしら」
「ああ、日系人もいつも働いているし」
 木挽きの馬はガラスの猫の言葉に頷きました。
「そうした感じだね」
「そうよね」
「遊ぶにしても熱心にやって」
「そしてね」
 それでというのです。
「全力を尽くすね」
「そして恵梨香もで」
「熱心だね」
「何をするにしても」
 まさにというのです。
「日系人、つまり日本人ってね」
「真面目だね」
「そうした人が多いわね」
「それで私もなのね」
 恵梨香も言ってきました。
「真面目で熱心だっていうのね」
「うん、そう思うよ」
「そうなのね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「何か日系人っていつも何かしていないと苦しいのかなってね」 
 木挽きの馬は恵梨香にこうも言いました。
「思う時あるよ」
「そうなの」
「寝る時以外いつも何かしている人が多いからね」
「休んだりぼーーっとしたりとか」
「すること少ない人多いね」
「そうかしら」
「僕もそう思うよ、日本人は寝る時がオフでね」
 モジャボロも言ってきました。
「それでね」
「その時以外はですか」
「オフはないね」
「そうなんですね」
「君もだね」
 恵梨香もというのです。
「そうだよ」
「寝る時はオフでもですか」
「そう、普段はね」
 どうしてもというのです。
「いつも何かしているね」
「自覚なかったです」
 そう言われるまではとです、恵梨香は言いました。
「ですがそうなんですね」
「うん、けれどそこがいいのかもね」
「いつも何かをしていて」
「それがね」
 まさにというのです。
「努力になっていてね」
「いいんですね」
「そう思うよ、そこは君のしたい様にね」
「すればいいですか」
「悪いことじゃないからね」 
 笑顔で言うモジャボロでした、そうしたお話をしつつそのうえで今はハンバーガーもコーラも楽しみました。
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