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オズの木挽きの馬
第二幕その九

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「楽しんでいきましょう」
「わかりました」
「それじゃあですね」
「今からですね」
「楽しんで、ですね」
「牧場まで行くんですね」
「そうしていきましょう」
 恵梨香達五人に言ってでした。
 グリンダはお昼にはハンバーガーを手に持って食べました、そのハンバーガーを食べつつにこにことしています。
 そしてです、こう言いました。
「ハンバーガーをコーラと一緒に楽しむ」
「それがだね」
「醍醐味ね」
 木挽きの馬にも言います。
「ハンバーガーの」
「軽くだね」
「ええ、それにね」
「それに?」
「もう二つあるわ」
「もう二つ?」
「食べるべきものはね」
 ハンバーガー以外にもというのです。
「あるわ」
「ああ、この二つだね」
 木挽きの馬はその二つを見ました、それは何と何かといいますと。
 チキンナゲットとフライドポテトです、その二つを見てグリンダに言うのでした。
「オズの国ではよく食べているね、皆」
「どちらもでしょ」
「ハンバーガーと並んでね」
「ええ、けれど宮殿だとね」
「食べられないんだね」
「だからなの」
「お外でだね」
 旅の時にというのです。
「食べたいんだね」
「そうなの」
 まさにというのです。
「本当にね」
「そうなんだね」
「ええ、それとね」
「それと?」
「そうしたものもコーラと一緒にね」
「楽しむんだね」
「コーラも宮殿では飲めないから」
 だからだというのです。
「ここでね」
「飲むんだね」
「そうするわ」
 言いながらまた飲むのでした。
「私もね」
「グリンダさんも満喫しているね」
「ええ、この通りね」
「僕達は普通にハンバーガーとかを食べているけれど」 
 モジャボロも食べていますし弟さんも恵梨香達もです、食べることが出来る人は皆グリンダと同じものを楽しんでいます。
「それでもね」
「宮殿だと食べられないわね」
「そうしたものはね」
 どうしてもというのです。
「どうしても」
「そうだね、フルコースとかパーティーとかね」
「そういうものはあっても」
「やっぱりこうしたものは食べられないから」
「だからね」
「堅苦しくない出店にある様な軽食を」
「楽しむわ」
 そうするというのです。
「旅の間はね」
「ずっとよね」
「そうしていきたいわ、そしておでんもお寿司もね」
「そうしたものもだね」
「楽しむわ」
「お寿司って軽食なの?」
 ガラスの猫は皆が食べるのを見つつ言います、彼女と馬は食べる必要がないので今も見ているだけです。
「結構なご馳走でしょ」
「いえ、最初はね」
「軽食だったの」
「そうよ、出店で売っているね」
 グリンダはガラスの猫にお話しました。
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