最終章:無限の可能性
第268話「本番開始」
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々と貫通させる。
神も何度か“切断の性質”で魔力弾を打ち消そうとするが、他の者による牽制や、クロノの操作でそれは叶わずにいた。
「……ミッドチルダでは、ここまで身体欠損はなかったんだけどね……!」
「“性質”の相殺が減っているためか。……“意志”で再生できるとはいえ、こうも容易くやられるとはな……」
斬り刻まれた体は、既に再生している。
尤も、斬られた部分は“意志”による光に包まれており、まだ再生途中だ。
五体満足な力は発揮できない。
「けど、だからって負ける訳じゃねぇ」
「ヴィータちゃんの言う通りよ」
それでも、“意志”は健在だ。
そう言わんばかりに、未だ倒せずにいる神に攻撃を仕向ける。
射撃魔法、砲撃魔法、広範囲殲滅魔法、拘束魔法に結界魔法。
あらゆる魔法が飛び、神を打ちのめす。
例えあらゆるものが“切断”されようと、その度に攻撃を放つ。
防御は元より無意味と断じ、回避が最小限のダメージに抑え、ただただ攻撃する。
全ては、相手の“領域”を削るために。
「……終わったか」
かくして、ようやく神は倒された。
一度仕留め損なったものの、“領域”は削れていた。
ならば、反撃に出られても倒すのにそこまで時間はかからなかった。
「思いの外、苦戦せずに済んだか」
「戦闘中は苦戦どころではなかったけどねー」
あっけらかんと感想を述べるレヴィ。
しかし、勝ってしまえば疲労含め回復できるのが神界だ。
勝てるのならば、それだけで十分と言える。
「……思ったより数が少なかったな」
「大半は司によって殲滅されている。残りも先に進んだ者達が請け負うから、必然的にこちらに来るのはそれらから漏れた者になる。……少ないのも当然だ」
ヴィータの呟きに、アインスが答える。
敵の数は、確かに今までに比べて僅かだ。
先ほどのも、一人の神とその眷属しかいなかった。
イリスの軍勢が攻めてきた入り口の割には、確かに数が少ない。
「尤も、それも最初だけであろう。戦っている内に、敵の数も増える」
「そうですね。このインターバルも、いつまであるやら」
時間の概念も曖昧な神界だと、その内絶え間なく敵が来る事になる。
それも、確実にディアーチェ達の“意志”を折るために。
「つまる所―――」
「第二陣!!来るぞ!!」
「ぉおおおおおおおっ!!」
ディアーチェの言葉を遮るように、クロノの声が響く。
同時に、ザフィーラが再び攻撃を防いでいた。
「―――本番は、ここからという訳だ」
多数の魔法陣を展開させながら、ディアーチェは不敵に笑い、敵を睨んだ。
釣られるようにシュ
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