こーひーぶれいく そのよん
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に、お椀がすうーっと動き出して……」
「いやあああああああああ!」
頭を抱えて泣き叫んでいるアサキ、の姿を横目に治奈がアゴを掻きながら苦笑している。
すっかり、なんでも怖いモードに入っとるけえね。
3
カズミの話はまだ続く。
「頭に乗せた下敷きを上げたら、髪の毛がぶわーっと持ち上がって……」
「ぎょおおおおおお! なにかいるんだあ!」
「リモコン押したら、突然テレビの画面が映って……」
「わあああああああっ」
4
「オシッコ透明なのに便器を見ると黄色……」
「びえええええええええ! ここっ怖いよおおおおお! う、うっ、トイレ、行っといてよかったああああああ!」
アサキ、あまりの恐怖にすっかり腰の抜けた四つん這いで、ボロボロ涙を流している。
話しながら、カズミがぼそり、
「からかったあたしが悪いけど……いい加減ブン殴りたくなってきた」
かずみちゃんとあさきちゃんのたのしいしりとりあそび
1
「それじゃあ……ラクダ」
「男子トイレ」
2
「すぐそういうのいうんだから。……ええと、レ、レ、レだから、レンジ」
「女子トイレ」
「だからあ! もう。またレか。……レコーディングスタジオ」
「おっぱい」
3
「なんで平気でいえるのかなあ。恥ずかしいからやめてよね。それじゃあ、イス」
「スカートめくり」
「理科」
「カンチョウ」
「ウェーブ」
「ブラジャー」
4
「やあだもお、そんなのばっかりなんだからあ! 女の子同士だからって、セクハラなんだからね! この前もカズミちゃん、わたしにエッチな言葉いわせようとしてたし、わたしそういうこというの嫌だっていってるじゃん!」
「はいアサキの負けー。」
「ええーーーーっ!」
魔法使いのなるはさんとせいかさん
1
天王台西公園、納涼漫才大会。
そんなにぎゅうぎゅうでもないが、それなりに賑わっている。
現在ステージに上がっているのは、モーニングを着てチャップリン髭を付けた男装の二人。大鳥正香と平家成葉である。
「なんかあ、わてら二人、どおーも影が薄いでんなあ」
「そうでございますでんなあ」
「ほならこう、なんかドカンと、でーっかいことやっちゃいまひょかーっ!」
「どのようなものでしょうかでんがな」
「(ゴエにゃん、でんがなの使い方おかしいよっ。こそっ)えっと、例えばあ……」
2
「なか卯の牛丼、特盛で頼むとか」
ぴっ、と人差し指を立てる成葉、の顔を、
「……」
じーーーーーーーっ、正香がつめたーい
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