第四章
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「どうにかしやすいわよ」
「そうなのね」
「そこはあんた次第よ」
胸のことはというのだ。
「少なくとも背のことよりどうにかしやすいし。それに」
「それに?」
「今言ったけれど脂肪だから」
胸はというのだ。
「比較的減らしやすくもあるから」
「そこは私次第なの」
「どうしても嫌なら」
その時はというのだ。
「減らす様に努力すればいいわ」
「それじゃあ」
「そこはあんた次第よ」
母は娘に笑って話した、そうしてだった。
後は二人でその日の夕食を楽しんだ、それから美名は自分の胸についてどうしていこうか考えることになった。
そのうえで学園生活も送ったが。
とりあえず母が言った胸が揺れない様に固定するブラを買ってみた、するとそのブラの説明書に面白いことが書いてあった。
「固定しているから重くないのね」
「それで肩凝りにもなの」
自宅で母に話した。
「いいらしいの」
「そうなのね」
「固定して揺れないだけじゃないなら」
それならというのだ。
「もうね」
「そのブラでなのね」
「いくわ、色も白でデザインもシンプルだから」
それでというのだ。
「下にも合わせやすいし」
「ショーツにもね」
「私下着の色は白じゃないと嫌だから」
「今時そんな人も珍しいわよ」
「高校生でも?」
「実際皆色々な色でしょ」
下着はというのだ。
「そうでしょ」
「それはね」
着替えの時にいつも見ていてそれは知っていて言えた。
「実際にね」
「それであんたは白だけっていうのはね」
「別にいいでしょ」
「今時珍しいわよ」
「そうかしら」
「白は確かに多いけれど」
女性の下着ではというのだ。
「それで黒とは言わないけれど」
「黒っていやらしいでしょ」
「普通でしょ」
女性の下着の色としてはというのだ。
「ピンクやベージュ、青もあるけれど」
「黒とか紫はいやらしいわよ」
「それが結構男の人にも人気あるのよ」
「そうなの」
「だからあんたもそろそろね」
「白だけじゃなくて」
「他の色の下着もね」
そうしたものもというのだ。
「考えていけばいいわ、そのブラだって白以外にも色あるでしょ」
「ピンクやベージュやライトブルーもね」
「青とか黒とか紫もあるでしょ」
「まあそれはね」
「そうした色の下着もよ」
「これからはなの」
「考えていくといいわ」
こう娘に話した。
「いいわね」
「まあね」
母の今の話は正直どうでもよかった、下着の色は白でないと駄目だと考えていたからだ。だがそれでもだった。
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