第一章
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うのだ。
「兄は士官学校から空軍に入りましたが私はです」
「日本で、ですか」
「歴史を学んでいます」
「では学者さんに」
「私は身体が弱いので」
ハンスは友希に話した。
「軍人にはなれずに」
「それで、ですか」
「学者になる道を選びまして」
「日本に来られましたか」
「そして」
「私とですか」
「共にです」
まさにというのだ。
「お話が来た時私は頷きまして」
「私で宜しいのですか」
「はい」
友希に微笑んで答えた。
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