捕食者たち
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いた。その前に立ちふさがり、ドラグセイバーで鼻を打ち落としていく。
だが、斬りそびれた鼻が、龍騎からドラグセイバーを奪い取っていた。無論それも、瓦礫とともに象の胃袋に収まる。
「こうなったら……!」
龍騎は力を込めて別のカードを引く。龍騎のエンブレムが描かれたカードをドラグバイザーに入れようとすると、象の攻撃により取りこぼしてしまう。
「なぁ!」
「何してんの!」
ウィザードは鼻の連撃を避け、キックストライクを右指にはめる。だが鼻が右肩に命中、その衝撃で吹き飛んだ。
「なっ!?」
「お前もじゃねえか! どうすんだこれ!」
「俺が聞きたい! だったら……」
『キャモナスラッシュ シェイクハンド キャモナスラッシュ シェイクハンド』
『コピー プリーズ』
発生した青い魔法陣に手を突っ込む。取り出したのは、もう一つのウィザーソードガン。二つのソードガンで、巨大象の無数の鼻を打ち返した。
「くっ……」
ソードガンたちを銃にして、二倍の弾丸を発砲する。だがそれらは、象の巨大な肌を貫通することなどできず、その巨体の周囲に銀の山を積み立てるだけだった。
「おい、これってヤバくないか?」
素手で攻撃を弾きながら、龍騎は尋ねた。
ウィザードは頷きながら、舞いのように回転し、鼻を切り伏せる。
「どうする? いつまでもここで防衛線なんてやってられないよ……! この底なし体力、アイツ病院から出たら絶対人喰い始めるよ……うっ」
鼻が、パンチのようにウィザードのサファイアの体を貫く。瓦礫の中を転がったウィザードは、追撃で黒い弾丸を飛ばす。
『ディフェンド プリーズ』
ウィザードは、器用に指輪を入れ替え使用する。青い魔法陣により、象の遠距離武器が防がれる。だが、無数にある弾丸。そのほんの一部が、ウィザードの防衛を潜り抜け、ウィザード本体に命中した。
「がっ……!」
ソードガン片方を取り落とし、ウィザードは吹き飛ぶ。
怯んだ。その絶好のチャンスを、象の化け物が見逃すはずがない。
だが、直接叩こうとする象の頭上に、青い影。青いサーヴァントはそのまま四つ足で、象の頭部にしがみついていた。
「_____!」
象は吠えながら暴れる。青いサーヴァントがその刃で額を傷つけてはいるが、ダメージは低い。
「あああああああああああ!」
青いサーヴァントの刃が深々と象の皮膚を突き破る。黒い血液が染み出し、象がより強く暴れまわる。
やがて象は、青いサーヴァントを振り落とす。ボキっと音を立て、刃が象の頭に残った。
「うわっ!」
青いサーヴァントは、地面に転げ落ちる。さらに象は追い打ちとばかりに、鼻の連発を飛ばした。
「……危な
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