捕食者たち
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
爆発。
病院の外まで転がったウィザードは、上に覆いかぶさったゾウムシの怪物の攻撃をソードガンで防ぐ。その背後から、青いサーヴァントの蹴りが、その脳天に炸裂。
「_____」
力が抜けたゾウムシを、ウィザードは蹴り飛ばした。ゴロゴロと転がった彼女へ、青いサーヴァントが追撃のために動く。
『ブレード ローディング』
青いサーヴァントが、その腰のスイッチを押した。すると、その腕より刃が生えてくる。
「……」
ウィザードは茫然とその刃を見下ろす。拘束具の下で肌を突き破って出てきたのであろうそれは、青いサーヴァント自身の血で真っ赤に染まっており、見ているだけで身の毛がよだつ。
「______」
ゾウムシが立ち上がるよりも先に、青いサーヴァントが肉薄。腕の刃が、その右腕を斬り飛ばした。
「__________!」
ゾウムシの断末魔の悲鳴。それを塗りつぶすように、ウィザードはソードガンを起動。
『ハリケーン スラッシュストライク』
緑の竜巻が、剣先に発生。振ると同時に、緑の渦巻きがゾウムシをぐんぐん突き上げていく。
「はあああああ……」
「ヴヴヴヴヴヴ……」
ウィザードと青いサーヴァントが腰を低くする。そして、同時にジャンプ。竜巻の中のゾウムシの怪物が、二人の刃の交差点。
「ぎゃあああああああああ!」
人間のような悲鳴が、ウィザードの鼓膜を震わせる。
着地したウィザードと青いサーヴァントの背後には、上下に分かれたゾウムシの体が落下した。
「……」
青いサーヴァントは、次にウィザードに狙いを定めていた。
「お、おい!」
「あああああああああああ!」
理性のない獣は、その刃でウィザードを切り裂こうとする。ウィザードはソードガンで受け流しながら訴える。
「おい! やめろ!」
「あああああああああああ!」
青いサーヴァントの腕を反らし、肉薄する。
「おい、今は争ってる場合じゃないだろ! このままじゃ……」
「あああああああ!」
敵は会話に応じない。連続する攻撃に、ウィザードは防戦一方になった。それは、二人の足元に友奈が転がってくるまで続いた。
「友奈ちゃん?」
「二人とも伏せて!」
起き上がった彼女の言葉に、ウィザードは姿勢を低くする。同時に、頭上を通過した黒い弾丸が、突っ立っていた青いサーヴァントに炸裂する。
「ぐあっ!」
転がった青いサーヴァントは、逃げ遅れた少女の前に投げ出された。
「っ!」
起き上がった青いサーヴァントの姿を見て怯える少女。さらに、象の怪物がその鼻より無数の弾丸を発射した。
「いけない!」
ウィザード
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ