94 杯を守り抜け
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りえ達には当たらなかったが敵は一瞬で気絶した。
「この人達、急に気絶しちゃったよ!」
みゆきは急な出来事に驚いた。
「何があったのかしら?」
「大丈夫、貴女達!?」
三人組の男女がその場に駆け付けた。
「貴方達は・・・!?」
「俺は北海道から来た煮雪悠一、こちらは妻のありだ。そしてこの人は異世界から応援に来たシャクシャイン。今の電撃は妻のこのタマサイという首飾りでアイヌの神を召喚して起こしたものだよ。それからこいつらは日本赤軍じゃない。東アジア反日武装戦線だよ」
「それって・・・」
「今都内の企業のビルを爆破している集団なんだ。奴らはいつの間にか日本赤軍と手を組んでいたんだ」
「それに静岡の清水に住む私の従弟の能力を複製して機械にしたものを使ってるからさっきの岩の壁や囲まれた炎を突破できたのよ。赤軍はその機械をこの人達に渡していたわけ」
ありは一名の人物のポケットを探ってある物を取り出した。
「これだわ。壊れちゃったけど」
「これを壊したのは俺のこのテクンカネってブレスレットで呼んだ二人の異世界の人間だよ」
「これが・・・」
「ああ、私が授けた物だ」
「そういえば貴女ね。杯の所有者ってのは」
「はい、安藤りえって言います。そういえば清水に従弟がいるって言ってましたよね?私、夏休みに清水に行った事があるんです。それに異世界の杖を持っている子とも会いました」
「へえ、もしかして、その杖の所有者って山田かよ子ちゃんって子?」
「は、はいっ!どうして知ってるんですかっ!?」
りえは驚いた。
「私。清水生まれでね、その実家に従弟が居候してるの。実家はそのかよちゃんの隣の家なのよ。それから異世界の護符ってのも知ってる?」
「あ・・・」
りえは夏休みに清水を訪れた日々の事を思い出した。確かかよ子が連れて来た高校生男子は自分は凡人とは違うものを持っている、さらに、その人物が連れて来た高校生男子は確か従姉が自分の杯やかよ子の杖と同様の位を持つ異世界の護符の所有者である、と言っていた。
「はい、夏休みに高校生の男の人とあってその話を聞きました。名前は確か・・・」
「三河口健っていうのよ。そして異世界の護符の所有者は私の妹なの」
「そうだったんですか・・・」
「俺達は君の持ってる杯を奪いに来た奴等を追い払う為に来たんだ。それで、君達のその杖とブーメランも異世界のものなのかい?」
悠一が聞く。
「はい!」
みゆきが答えた。
「そうか、俺達は明日北海道へ帰るけどまた君達と会えるかもしれないね、こいつらは俺達が警察に連絡しておくよ。君達は急いで帰るんだ」
「は、はい、さようならっ!」
りえ達は帰って行った。悠一とありも近くの電話ボックスにて警察に通報して空港のホテルへと戻るのであった。
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