暁 〜小説投稿サイト〜
夜に交わる伴装者〜Heros a H eroism〜
ポッキーゲーム(ヘタグレ)
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2人でポッキーゲーム……?

「響さん、ポッキーゲームしない?」

「…………突然どうしたの?」

翔からの脈絡のない提案に首を傾げる響。

彼の口からこの手のパーティゲームを提案されるのは意外だった。

「うん。ふと昔、姉さんとやった事を思い出してさ」

「ふー、ん?……………………………………は?」

姉さん?翼さん?と、ポッキー、ゲーム?

いやいやいや待て待て待て落ち着こう立花響。

意外とズレてるこの姉弟の事だ。

大方、ポッキーを剣に見立ててチャンバラでも───

「端っこと端っこを咥えて、お互いに食べていくゲームだよね?」

しかし、翔の返答は予想外なモノだった。

「……………そう、だけど」

「姉さんが相手とはいえ、恥ずかしかったなぁ」

「………………………………………………ふぅん」

当時を思い出し、顔を赤くして頬を?く翔。

なんだか面白くない、響は眉間に皺を寄せた。

「…………ねえ、翔は、さ」

「なに、響さ、ん?!」

響は翔に近付き、その懐にスルリと入り込み、抱き着く。

突然の抱擁と、響の体温に戸惑う翔。

「最後(キス)まで……したの?」

「さ、さいご?…………えと、う、うん。最後(折れる)までした、よ?」

翔の答えに「そう」と頷くとポッキーを手に取り、素早く封を切る。

「えと、どうしたの? 響さ、むぐッ?!」

取り出したポッキーを喋ってる翔の口に押し込んだ。

そのまま翔を見上げ、反対側からサクサクと食べ進む響。

「ひょ、ひょっとひびきひゃん! いきなり……!?」

ここでようやく、響の様子がおかしい事に気が付く翔。

「……………むー」

赤い顔で、不満げな顔をする響。

ワケが分からずに困惑する翔。

だが、響が求めてるモノは理解出来た。

「……ひびき、しゃん」

「ポッキー、離しゃにゃいでよ…………ん」

「…………うん」

響はそのまま残りのポッキーを咀嚼し、最速で、最短で、まっすぐ、一直線に突き進む。

やがて──────

「んッ……」

「ふ………」

2人の唇が重なる。

響はさらに、翔の口に舌を捩じ込む。

口内を舐り、深く貪る様な口付けを交わす。

「ひょう……ひょ、っ? ん、ちゅ、ふ、ぅ?! ふっ、んんッ?」

「ん……ふッ……ちゅ……ん、ぅ……」

響の舌を受け入れ、響のしたいようにさせる翔。

口の中に残るポッキーを、響の舌と一緒に舐め回す。

ちゅぱ……にちゃ……くちゅ……といやらしい音が頭に響き、チョコと互いの唾液が混じり合い、舌が痺れるような甘さが脳を刺激する。

「んんっ……ふみゃ…
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