第百八十話 プールサイドの対面その六
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「その水着は」
「何と言うか」
マリーナも言ってきた、赤髪を肩の高さで切り揃えている、顎が尖っていて青い目ははっきりしていて丸眼鏡をかけている、胸は八〇程で背は一六二位だ。水着は白地にえんじ色のバラがあるビキニである。
「スクール水着は偉大過ぎる水着やわ」
「何故偉大だ」
日毬はマリーナのその言葉に突っ込みを入れた。
「スクール水着が」
「わからん?デザインのマニアックさがな」
「それがか」
「そや、偉大やねんや」
「そうなのか」
「マニア心をくすぐるわ、というかな」
マリーナは笑いつつさらに話した。
「日本人は何かとおもろい服考え付くわ」
「スクール水着以外にもか」
「ブルマとかな」
「あれはバレーボールのユニフォームからだが」
「そやったか」
「世界共通だった筈だ」
日毬はマリーナに話した。
「別にだ」
「日本だけのもんやないか」
「そうだった」
「そうなんか、けどセーラー服とかコギャルとかな」
「制服か」
「そういうのがな」
まさにというのだ。
「刺激的でしかもおもろい」
「いい服なのか」
「そや」
まさにとだ、マリーナは日毬に笑って話した。
「あとアイドルのステージ衣装もな」
「それもか」
「ほんまにええな」
「そうなのか、しかしそれを言うとどの国もだ」
「おもろい服あるか」
「ロシアにしてもな」
マリーナの国もというのだ。
「民族衣装が魅力的だ」
「ああ、ロシアは多民族国家やしな」
「民族衣装も多いな」
「実際にな」
「それを見るとだ」
実にというのだ。
「いいと思うが」
「それを言うと日本もやけどな」
「我が国もか」
「着物ええやん、あと琉装もアットゥシも」
こうした服もいいというのだ。
「そして巫女さんもな」
「巫女か」
「あれはもう最高や、まあリアル巫女さんそっちにおるけれどな」
「綾乃君だな」
「そや、もう巫女さんの服見たら」
マリーナは笑って話した。
「うちも着たくなるわ」
「そうなのか」
「宗教ちゃうけどな」
「我が国は宗教の垣根はあまり意識されないからな」
「別に着てええか」
「私はそう思う、ただ学園の中の神社の巫女さんはな」
「ああ、あの娘な」
マリーナも知っていた、彼女のことは。
「ええ娘やけど物凄い娘やな」
「無類の酒豪でな」
「綾乃ちゃんに匹敵するな」
「肴におはぎ等だしな」
「日本酒でな」
「あれはない」
日本酒に甘いものはというのだ。
「日本酒はやはり魚介類や豆腐や枝豆だ」
「あと鍋ものやな」
「そうだな」
「何かこの二人息合ってるな」
中里は話をする日毬とマリーナを見て述べた。
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