暁 〜小説投稿サイト〜
戦国異伝供書
第百十四話 人取橋の戦いその十一
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
はというと。
「これが酒はまるで飲まれぬそうじゃ」
「そうなのですか」
「どうもな」
 これがというのだ。
「あの御仁はな」
「酒は、ですか」
「それで茶や甘いものが好きという」
「意外ですな」
「しかしな、そのことも覚えておいてじゃ」
「織田殿を降したならですか」
「その時は菓子を振舞ったりしてな」
 その様にしてというのだ。
「対する、その者それぞれを知り」
「そうしてですな」
「接するのが主ですな」
「そうじゃ、では今は祝おう」 
 こう言って政宗はまた飲んだ、そうしてだった。
 政宗は宴が終わると次の日朝早くに風呂に入った、そのうえで酒を抜いてから軍勢を率いて意気揚々と米沢に帰った。すると万雷の歓声を浴びた。それが何よりの勝ちの証だった。


第百十四話   完


                  2020・9・15
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ