第二幕その四
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携帯を出してオズマにガラスの猫もどうかというとでした、すると電話の向こうのオズマは笑顔で言いました。
「ええ、お手紙は渡してくれたから」
「それならだね」
「もう後は都に帰るだけだったし」
それでというのです。
「グリンダと一緒にね」
「それではね」
「木挽きの馬もね」
彼もというのです。
「そうしたらいいわ」
「それではね」
「そしてね」
それでとです、オズマはさらに言いました。
「そこに恵梨香達もいるわね」
「あの子達もだね」
「一緒にね」
彼等もというのです。
「どうかしら」
「じゃああの子達にも声をかけてみるよ」
「若しあの子達が行きたくないなら」
そのつもりがないならというのです。
「そうならね」
「それならだね」
「その街で遊んでもらうし」
「一緒ならね」
「旅を楽しんでもらうわ」
「そういうことだね、じゃああの子達にもお話してみるよ」
「そうしてね。では楽しい旅を」
オズマは電話の向こうのモジャボロに笑顔で言いました、そうして電話を切りました。モジャボロは彼女とのお話を終えてです。
恵梨香達にお話をしました。
「オズマ姫から君達も旅にどうかなって言われたけれど」
「私達もですか」
「牧場までの旅にですか」
「一緒にどうか」
「そう言ってくれたんですか」
「オズマ姫が」
「若し別にいいならこの街に止まってね」
そうしてというのです。
「遊んでもらうよ」
「この街で、ですか」
「カドリングの首都で」
「そうなりますか」
「旅に行かないなら」
「そうなんですね」
「そして一緒に行きたいならね」
それならというのです。
「どうかな」
「オズの国の旅なら」
「是非お願いします」
「オズの国の旅はいつも楽しいですから」
「お願いします」
「これから」
五人は笑顔で言いました、そうしてでした。
五人も一緒に行くことになりました、こうして旅のメンバーが決まりました。グリンダはその皆に笑顔で言いました。
「ではね」
「これからだね」
「出発しましょう、今回は牧場まで歩いで行くわよ」
木挽きの馬にこう言いました。
「そうするわよ」
「そうするんだね」
「そしてね」
「そして?」
「旅の道具も持っていくわよ」
そちらも忘れないというのです。
「それもね」
「何を持って行くのかな」
「どんな食べものも出せるテーブル掛けにね」
それにというのです。
「他の魔法の道具もね」
「オズマ姫達が持ってる」
「それをね」
まさにというのです。
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