暁 〜小説投稿サイト〜
オズの木挽きの馬
第二幕その二
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「広くてね」
「そうなのね」
「ただそうした大きなお城は少なくて」
「大抵はなのね」
「街はお城じゃないわ」
「そういうことね」
「それでよね」
 恵梨香はあらためて言いました。
「これからね」
「ええ、お城の中に入ってね」
 ガラスの猫は恵梨香に答えました。
「グリンダに会うわよ」
「わかったわ」
「そういえば」
 ここでジョージが言いました。
「君達はグリンダさんに伝えることがあってここまで来たんだね」
「オズマ姫の使者だったわね」
 ナターシャも言います。
「今回は」
「何か牧場に何かあってだね」
 カルロスは二匹に尋ねました。
「グリンダさんにそのことを伝えるんだったね」
「それで僕達のところに来て誘いをかけてくれて」
 神宝も言いました。
「ここまで一緒に来たんだね」
「そうだよ、それでね」
 木挽きの馬はジョージ達に答えました。
「来たんだ」
「牧場で何があったのか」
 モジャボロの弟さんが首を傾げさせました。
「そしてそれは何処の牧場か」
「そのこともグリンダさんにお話するから」
 馬は弟さんにも答えました。
「だからね」
「それでだね」
「まずはグリンダさんのところに行こう」
「それじゃあね」
「オズマ姫からのお手紙も預かっているしね」
「まあグリンダさんへのお話なら」
 モジャボロは顎をさすりながら言いました。
「カドリングのお話だね」
「僕もそうだと思うよ」
 木挽きの馬はモジャボロに答えました。
「やっぱりね」
「そうだね、それじゃあね」
「これからグリンダさんにお会いしよう」
 こうお話してでした、一行はお城の正門のところにいる赤い軍服とズボンの兵隊さんにお話をしてでした。
 そのうえでお城の中に入って街の中を進んでです。宮殿にも入りました。街の全てはカドリングの奇麗な赤です。
 勿論宮殿も赤です、壁も床も絨毯もカーテンもシャングリラもです。
 全て赤のその中を進んで、でした。一行はグリンダのところまで来ました、そうして一礼の後で、です。
 グリンダは皆に笑顔で言いました。
「ここでは堅苦しいわね」
「だからだね」
 馬がグリンダに応えます。
「今からは」
「ええ、私の私室でね」 
 カドリングの主の謁見の間ではなくというのです。
「そこでお茶を飲みながらお話しましょう」
「今からね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「お話をしましょう」
「それではね」 
 こうお話してでした。
 皆はグリンダと一緒に彼女の私室に入りました、そこでくつろいでお茶それにお菓子を出してもらってです。
 あらためてお話となりました、そこででした。
 グリンダは木挽きの馬とガラスの猫に尋ねました。
「貴方達が今回の使
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ