第百七十九話 星達の集結その十四
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「そやからどっちも北朝鮮の機関誌や」
「そのレベルですね」
「あんなん読んだらあかん」
絶対にというのだ。
「読んだらほんまに悪い意味でアホになるわ」
「まあイエローペーパーですから」
ルイスも言ってきた。
「そこは頭に入れないとあかんですね」
「アメリカにもそうしたのあるやろ」
「ハーストが有名ですね」
「ああ、戦争煽ったな」
「日本のことも散々書いてましたよ」
「それで人種差別や偏見や戦争煽ったな」
「そうしました」
このことは歴史にある、米西戦争を煽ったこともあり売れる為なら戦争さえ引き起こすと言われていた。
「それで今もあります」
「ガチの犯罪者が大手振って歩いてるか」
「そうなりますね」
「マスコミは何処でもそうやな」
「ほんまにそうですね」
ルイスも頷いた、そうしつつ醤油ラーメンを食べている。その上にあるもやしや葱も美味そうに食べている。
「一言で言うと屑ですね」
「その中でも日本は特筆すべきやが」
「タブロイドもですか」
「そんなのや、日本のハーストや」
そう言っていいというのだ。
「日刊も夕刊もな」
「そこまで酷いのですね」
「左右のスタンスの違い抜いて記事の内容のレベルだけ見たらな」
それこそというのだ。
「ハーストか北朝鮮の機関誌や」
「まともに読んだらあかんと」
「そや、八条新聞も出してるけれどなスポーツ新聞とか」
八条グループの中にある新聞社だ、今も発行部数七百万部ある世界的に読まれている新聞だ。公平で冷静な記事で知られている。
「そのタブロイド紙も」
「それでもですね」
「日刊や夕刊とはちゃうわ」
「その二誌は特別酷いのですね」
「屑がまともな取材せんと書いてるわ」
このことは間違いないというのだ。
「正直自分の親がそんな仕事してたらグレるわ」
「恥ずかしい仕事ですね」
「その辺りのチンピラヤクザ程度のな」
そこまで質が悪いちいうのだ。
「最低最悪の連中が最低最悪の記事を垂れ流してるわ」
「本当にハーストと同じですね」
「心から思うわ、大人になってもヤクザ屋さんとあの連中にはなりたくないわ」
中里は心から言った。
「ほんまに」
「そうですね、それは」
「ああ、ほんま結婚して子供が出来ても妻子に誇れん」
「そうした仕事ですね」
「あそこの記者連中はな」
こう言ってだ、中里はそばの残りを食べた。味は駅の立ち食いそばのそれに酷似しているがそれがまたよかった。
それで次もそばを食べようかと思っていると。
場に新たな面々が来た、中里はその彼等を見て笑って言った。
「自分等も来てたか」
「はい」
硬質のソプラノ、所謂リリコ=スピントの声域での返事だった。ソプラノの中では低く劇的とされる声域だ。
「
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