第五百九十話 凶悪犯だった警官達その八
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「特権持って悪の限りを尽くす元犯罪者の警察組織なんて」
「下手な賊より悪質だね」
「うん、学校の先生はヤクザ屋さんより悪質だっていうのは」
教師の犯罪が非常に多いことから言われることだ、連合では長い間教師が犯す犯罪行為が社会問題となっているのだ。
「ヤクザ屋さんは警戒されるよね」
「最初からね」
「犯罪者と思われてね」
「そうだね」
「犯罪を犯すのがヤクザ屋さんで」
そうみなされてというのだ。
「警戒されているけれど」
「先生は違うからね」
「真っ当な職業の一つだから」
ヤクザ社会で言うカタギである。
「だからね」
「警戒されないね」
「それどころか先生様だよ」
「まだ聖職者だって言う人いるね」
「けれどその実は、だから」
「神父さんやお坊さんや神官さんよりもね」
「ずっと犯罪犯す件数多いよ」
教師の数に比して犯罪の割合もだ。
「現実はね」
「そうだよね」
「法律で守られているし」
「変な組合に入っていたら組合も出るし」
「学校という閉鎖的な空間でのことだし」
そうした条件が重なってだ。
「悪事を働いても表に出にくくて」
「庇われたりもするからね」
「ヤクザ屋さんよりも悪質って言われるね」
「そうだね」
「それと同じでね」
「ならず者の警官とか」
ジミーは眉を顰めさせて言った。
「もうね」
「最悪だよ」
「悪質な犯罪者が警察官になったら」
「もうとんでもないことになるよ」
「そうだね」
「だからもうちょっと間違えたら」
そうなればというのだ。
「最悪の悪役になるよ」
「その場合は」
「その瞬間にね」
まさにとだ、ジョルジュは話した。
「おかしな人が権力持って法律という武器もあったら」
「独裁者みたいにだね」
「そう、独裁者はもっとね」
「そうした警察以上に」
「大変だよ、ヒトラーだってね」
「そうした人間だね」
「人間でなくなってるかも知れないけれど」
連合ではそうも言われている、ヒトラーは人間ではなくなっていて魔人か何かになっていたとである。
「異常者が政権を握ってね」
「独裁者になったら」
「もうこれ以上杯までに」
「とんでもないことになるね」
「そのことと同じで」
それでというのだ。
「このシリーズもね」
「その危うさがあるんだね」
「うん、けれどその主人公達が強くて」
そしてというのだ。
「元凶悪犯ばかりでもね」
「性根は腐ってないんだね」
「根っこには正義があるから」
だからだというのだ。
「いいんだよ」
「元凶悪犯でも」
「うん、死刑囚になる様な連中でもね」
「根っこは正しくて」
「しかもそれが変わらないから」
「勧善懲悪でいけてるんだね」
「賄賂とかも受けないから」
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