暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第五百九十話 凶悪犯だった警官達その八
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「特権持って悪の限りを尽くす元犯罪者の警察組織なんて」
「下手な賊より悪質だね」
「うん、学校の先生はヤクザ屋さんより悪質だっていうのは」 
 教師の犯罪が非常に多いことから言われることだ、連合では長い間教師が犯す犯罪行為が社会問題となっているのだ。
「ヤクザ屋さんは警戒されるよね」
「最初からね」
「犯罪者と思われてね」
「そうだね」
「犯罪を犯すのがヤクザ屋さんで」
 そうみなされてというのだ。
「警戒されているけれど」
「先生は違うからね」
「真っ当な職業の一つだから」
 ヤクザ社会で言うカタギである。
「だからね」
「警戒されないね」
「それどころか先生様だよ」
「まだ聖職者だって言う人いるね」
「けれどその実は、だから」
「神父さんやお坊さんや神官さんよりもね」
「ずっと犯罪犯す件数多いよ」 
 教師の数に比して犯罪の割合もだ。
「現実はね」
「そうだよね」
「法律で守られているし」
「変な組合に入っていたら組合も出るし」
「学校という閉鎖的な空間でのことだし」
 そうした条件が重なってだ。
「悪事を働いても表に出にくくて」
「庇われたりもするからね」
「ヤクザ屋さんよりも悪質って言われるね」
「そうだね」
「それと同じでね」
「ならず者の警官とか」 
 ジミーは眉を顰めさせて言った。
「もうね」
「最悪だよ」
「悪質な犯罪者が警察官になったら」
「もうとんでもないことになるよ」
「そうだね」
「だからもうちょっと間違えたら」
 そうなればというのだ。
「最悪の悪役になるよ」
「その場合は」
「その瞬間にね」
 まさにとだ、ジョルジュは話した。
「おかしな人が権力持って法律という武器もあったら」
「独裁者みたいにだね」
「そう、独裁者はもっとね」
「そうした警察以上に」
「大変だよ、ヒトラーだってね」
「そうした人間だね」
「人間でなくなってるかも知れないけれど」
 連合ではそうも言われている、ヒトラーは人間ではなくなっていて魔人か何かになっていたとである。
「異常者が政権を握ってね」
「独裁者になったら」
「もうこれ以上杯までに」
「とんでもないことになるね」
「そのことと同じで」
 それでというのだ。
「このシリーズもね」
「その危うさがあるんだね」
「うん、けれどその主人公達が強くて」
 そしてというのだ。
「元凶悪犯ばかりでもね」
「性根は腐ってないんだね」
「根っこには正義があるから」
 だからだというのだ。
「いいんだよ」
「元凶悪犯でも」
「うん、死刑囚になる様な連中でもね」
「根っこは正しくて」
「しかもそれが変わらないから」
「勧善懲悪でいけてるんだね」
「賄賂とかも受けないから」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ