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夢幻水滸伝
第百七十八話 派手な面々その五
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「ほんまに」
「シビアですね」
「そう思うと普通科はましですか」
 チェチーリアは中里の言葉を受けてこう言った、あどけないアジア系の色がよく出た顔立ちで少し薄い褐色の肌で背は一四九程だ。黒い髪の毛はおかっぱの様で黒い目の光は優しい。白のビキニに覆われた身体は小柄ながら結構な発育だ。
「そうしたことは」
「そやろな、それで工業科や水産科やとな」
「逆に男の子が多くて」
「それでな」
「こっちは女の子をですか」
「そうなるで、ちなみに農業科も女の子の方が多いから」
 こちらも商業科と同じで、というのだ。
「やっぱりな」
「女の子が、ですか」
「そうなってるで」
「そうですか」
「それで自分のクラスは」
「一年A組です」
 チャチーリアはすぐに答えた。
「カイ君にカブラル君、バイテ君、ジェーンちゃんと同じクラスですね」
「そやな」
「クラスで楽しくやってます」
「それは何よりやな」
「はい、それで部活ですけど」
 チェチーリアはそちらの話もした。
「文芸部です」
「そっちやな」
「そこで日本の本もです」
「読んでるんやな」
「はい」 
 そうだというのだ。
「楽しんでます」
「そうなんやな」
「最近は武者小路実篤が好きです」
 この作家がというのだ。
「ほんまに」
「恋愛好きか」
「そこで描かれる人間模様が」
「成程な」
「そういえばです」
 マルタも言ってきた、黒い肌で背は一五六位だ。胸は多いく形がいい。はっきりとした黒い目で唇は赤だ。髪の毛は黒く縮れていて腹の方まである。水着は銀色のビキニに近いワンピースであり光沢がある。
「日本は昔からファンタジーものがありますね」
「あれやな竹取物語」
「はい、そちらが」
「あれはな」
 中里はマルタに応えその竹取物語の話をした。
「実際にそやな」
「竹からお姫様が出て来て月に帰る」
「まさにファンタジーやな」
「SF説もありますが」
 月に帰るということからだ、映画ではこの月からの使者がUFOになっている場合もある。この辺りは解釈次第ということか。
「私としてはです」
「ファンタジーか」
「そちらと考えています」
「そやねんな」
「佐藤君は恋愛やろと言うてますが」
「双子の兄貴か」
「はい、私はクラスは一年C組で」
 そこで、というのだ。
「彼と同じクラスで」
「そう言われたんやな」
「そうです」
「成程な」
「あと部活は日舞部です」
 こちらだというのだ。
「そこでも日本文化を学んでます」
「そっちか、部活は」
「そうです」
「日本はお花も独特ですよね」
 アルゲダスはこう言った、日焼けした様な肌で女性の様な感じの目であり美麗ですらある。長い黒髪は後ろで束ね背は一六六程で華奢な感じだ。
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