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夢幻水滸伝
第百七十八話 派手な面々その二

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「何かこう」
「どないした」
「鶏肉を食べてると大人しくなりそうで」
「タコスのか」
「拙者としてはやはりステーキを」
 祖国アルゼンチンのそれをというのだ。
「分厚いのを」
「タコスもええやろ」
「鶏肉の味も楽しめやな」
「そや、それで納得せい」
「それも確かに。それで拙者のクラスは」
「ああ、何処や」
「水産科の二年C組で」
 まずは自分のクラスから話した。
「部活は釣り部や」
「ほな釣ったお魚を」
「いつも食べてる」
「それやったらステーキもええけどな」
「魚介類もやな」
「楽しめばええやろ」
「実は来日してから魚介類の美味しさも知って」
 そうしてというのだ。
「堪能している日々や」
「牛肉やなくてもええやろ」
「ほんまに」
「そういうことでな」
「いや、日本の魚介類の美味しさは」
 インファンテの肌は黒い、アフリカ系の肌だ。だが顔立ちはラテン系で彫があり鼻も高い。目と髪は黒く縮れた髪の毛を伸ばしている。一七二位のすらりとした体格で水着は黒のトランクスタイプである。
「もう最高です」
「喜んでくれてるか」
「しかもフルーツも多くて」
「そっちの国みたいにはいかんやろけどな」
「キューバの様にですね」
「それはな」
 中里はこうインファンテに話した。
「やっぱりな」
「いえいえ、結構以上に揃ってますから」
「ええか」
「はい」
 そうだというのだ。
「自分はそう思います、それで自分のクラスは」
「何処や」
「水産科の二年C組です」
「そっちか」
「それで部活はボート部です」
「海が好きか」
「はい、あっちの世界では海賊ですし」
 中里に笑って話した。
「それで」
「そやねんな」
「そうしてます」
「日本の学校にいて思うことは」
 今度はダリーオが言ってきた、褐色の肌で背は一七一程である。すらりとしたスタイルで切れ長の黒い目で眉は細く黒髪をストレートにしている。水着はダークグリーンのトランクスタイプだ。
「何かと充実してます」
「施設とかがやな」
「そう思います」
「色々足りんと思うけどな」
「少なくともこの学園は」 
 八条学園はというのだ。
「充実してるかと」
「設備もやな」
「はい」
 実際にというのだ。
「そう思います、私のクラスは二年A組で」
 ダリーオはクラスの話からした。
「部活は弦楽部です」
「そこか」
「クラスでは夏目君やアグノン君、リョサ君やエリカ君達とです」
「仲良くしてるか」
「あと永井さんとも」
「あの娘ともか」
「最初東京の言葉に戸惑いましたが」
 麻友が喋るそれにというのだ。
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