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夢幻水滸伝
第百七十八話 派手な面々その一
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                第百七十八話  派手な面々
 アレンカールは自分がリーダーを務める中南米組の面々のことを話した。
「タコスのお店の前に集まってるわよ」
「あれのお店か」
「そう、メキシコ名物のね」
 この国のというのだ。
「あれを食べながらね」
「集まってるんやな」
「そやからね」
 アレンカールは中里に笑って話した。
「これから行くのはね」
「タコス屋の前やな」
「そうよ、タコスもね」
 この料理の話もした。
「手軽に食べられるから」
「ええな」
「こうしたところではね」
「そやな、しかしな」
「しかし?」
「中南米の料理も色々あるな」
 中里は腕を組んで述べた。
「タコスだけやなくて」
「そうよ、国によっても違うし」
「一口に中南米と言ってもな」
「何億と人がいるし」
「国土も広いな」
「国の数もな」
「多いから」
 それでというのだ。
「お料理もね」
「多いな」
「そうなのよ、このことはね」
「覚えておかんとな」
「そう、そして中南米は言語は同じでも」
 ブラジル以外はスペイン語でありブラジルはポルトガル語だ、ただし双方の言語の違いは方言程度で普通に会話が出来る。
「広くて国も多くて」
「それぞれの食文化があるな」
「そうよ」
「そのことはこっちの世界でも重要で」
「あちらの世界でもね」
「重要やな」
「そういうことよ、ほなね」
 アレンカールは中里に笑って話した。
「これからね」
「中南米組のとこにやな」
「行くわよ」
「そうしよな」
 こうしたやり取りをしてだった。
 十人はタコスの店の前に来た、すると。
 そこに二十人の十代の少年少女がいた、その彼等を見てだった。
 中里はその彼等に笑って挨拶をした。
「よお、元気に遊んでるか?」
「勿論」
 ルルフォが笑顔で応えた、やや褐色の肌で背は一七〇位で均整の取れた体格である、直毛の黒髪は上の部分を伸ばしている。面長で黒く細長く彫のある目で水着は白のトランクスタイプである。
「タコスも食べて」
「それは何よりや」
「美味しいタコスやな」
「メキシコの味やなくてもか」
「やっぱり味はちゃうけどな」
 日本の味だがというのだ。
「それでもな」
「美味いんや」
「ああ、それで自己紹介やな」
「そや、それぞれそうしてるか」
「ほなな」
 ルルフォは応えてそうして名乗った。
「クラスは三年C組や」
「そこやな」
「トウェインと同じクラスでな」
 その彼を見つつ話した。
「部活はフェシング部や」
「そっちか」
「そや、これで自己紹介になってるか」
「充分にな」
「それは何よりや」
「しかし」
 今度はインペルが言ってきた、褐色はあってもかなり白い肌で金
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