第111話
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同日AM10:00―――――
〜ザクセン山道〜
「クロスベル帝国軍、これよりザクセン山道方面のルーレの守備隊の撃破を開始する!総指揮は私が担当します!総員、戦闘開始!!」
「この戦いに勝てばエレボニアの連中の戦力や物資に大きく影響を与えてあたし達の勝利をより確実なものにできるよ!だから気合いを入れな、野郎共ぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおッ!!」
「イエス・マム!!」
「オォォォォォォオオオオォォォォォ―――――ッ!!」
ルーレ侵攻作戦が開始されるとユミル方面からザクセン山道へと進軍するクロスベル帝国軍はそれぞれ機甲兵に乗り込んでいるエルミナとパティルナに率いられてルーレを守るノルティア領邦軍に向かい
「ついに来たな、侵略者共が……!今こそ我ら誇り高きノルティア領邦軍の忠誠を侯爵閣下とアンゼリカ姫様にお見せする時だ!一人足りとも敵軍にルーレに足を踏み入れさせるな!!」
「イエス・コマンダー!!」
対するノルティア領邦軍も士気を高めてクロスベル帝国軍との戦闘を開始した。
「始まりましたか………」
一方戦場から外れた場所でぶつかり合うノルティア領邦軍とクロスベル帝国軍の様子を”メイド姿に戻ったシャロン”は静かな表情で見つめて呟き
「ルーレが侵略されれば、お嬢様達は会長やログナー侯の保護の為に必ず動くはず。――――――今までご迷惑や心配をおかけした罪を償う為……お嬢様達の信頼を裏切ってもなお、わたくしを取り戻そうとしていた”愛”に応える為……そしてリィン様のお陰で再び”シャロン”を名乗る事を許された身として、必ずやお嬢様達の道を切り開いてさしあげますわ……!」
決意の表情を浮かべたシャロンはルーレに潜入する為にその場から素早い動きで去った。
〜同時刻・スピナ間道〜
「クロード隊、一斉射撃『制圧』始めっ!―――――逃がさないぜ――――――二連制圧射撃!!」
「ローレンツ隊、一斉投擲始めっ!――――――セイッ!!」
「イエス・サー!!」
同じ頃スピナ間道からルーレを攻めていたクロードとローレンツはそれぞれ部下達と共に空からの遠距離攻撃でスピナ間道方面のノルティア領邦軍に先制攻撃し
「がふ……っ!?」
「ぐ……っ!?」
「何なんだ、あの空を駆る騎士達は……!?」
矢を雨のように降り注がせてきたクロード隊と一斉に投擲用の槍を投擲してきたローレンツ隊の遠距離攻撃を受けたノルティア領邦軍は”空を駆る騎士”という未知の相手の先制攻撃によって浮足立っていた。
「落ち着け!飛空艇による砲撃と比べれば大した事はない!アハツェン部隊並びに銃機甲兵部隊、狙いをあの空を駆る騎士達に
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