第111話
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てテスタ=ロッサとオリヴァルト皇子の顔の映像が上空に映った事でそれぞれの戦場は戦闘を中断してセドリック皇太子とオリヴァルト皇子の話を聞いていた。
〜同時刻・ザクセン山道〜
「私達アルノール皇家はログナー侯爵家当主兼ノルティア統括領主の地位の剥奪が決まっているゲルハルト卿の後を継ぐ者は君達もよく知るゲルハルト卿の一人娘―――アンゼリカ・ログナー嬢にする事を決定した。そしてそのアンゼリカ嬢はメンフィル・クロスベル連合との”和解”を望む私達アルノール皇家の意志に応じて、ルーレを含めたノルティア州の管理を一端連合に委ねる事に決めた。よって、君達がこれ以上ルーレ――――――いや、ノルティア州を守る為に戦う必要はない!」
「な、な、な……っ!?」
同じ頃、上空に滞空しているカレイジャスから聞こえてきたオリヴァルト皇子のノルティア領邦軍に向けた言葉を聞いていたエルミナは口をパクパクして絶句し
「あははっ!エル姉にそんな顔をさせるなんて、皇太子と放蕩皇子もやるじゃないか。」
戦闘を中断したパティルナはエルミナが駆るシュピーゲルに通信をしてエルミナの表情を見て面白がっていた。
「笑いごとではありません、パティ!――――――まさかこのような手を打ってくるなんて、想定外過ぎます……!」
我に返ったエルミナはパティルナに怒鳴った後呆れた表情で頭を片手で抱えた。
「エル姉にとっても想定外って事は当然レン皇女やあの天使――――――ルシエルにとっても想定外なんだろうね。けど、意外だよね〜。あんなのエル姉達だったら簡単に読めたと思うけど。」
「ふふっ、レン達が出し抜かれたのも仕方ないわ。何せオリビエお兄さん達はレン達のオリビエお兄さん達に対する先入観――――――”目的の為ならば相手を陥れる事や皇族の威光で無理矢理相手に自分達の言う事を聞かせる強引な方法は絶対に実行しないという先入観”を逆手に取った手段を実行しているもの。」
パティルナが不思議そうな表情を浮かべて自身が抱いた疑問を口にするとエルミナの操縦席に映っているパティルナの映像の隣に苦笑しているレンの映像が映った。
「ええ………それに加えてあのような無謀過ぎる”賭け”、普通は実行しません。幾ら皇族による”勅命”だろうと、故郷が侵略されている状況で、しかも求心力も落ちている皇族の勅命に侵略されようとする故郷を必死に防衛している側であるノルティア領邦軍が従う等普通に考えればありえません。」
レンの指摘に続くようにエルミナは呆れた表情でパティルナに説明をしていた。
「ふ、ふざけないで頂きたい!我らはノルティアを……お館様を……そしてエレボニアを侵略から守る為に戦っているのに、それを殿下達が否定した挙句お館様を陥れる等、
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