暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第111話
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
操縦席からセドリックは命令と共に名乗り、更にセドリックに続くようにカレイジャスに乗船しているローゼリアの魔術によってテスタ=ロッサの近くに映ったオリヴァルト皇子の顔が映り、セドリックとオリヴァルト皇子の登場に領邦軍の兵士達は驚いた後戦闘を中断して上空を滞空しているテスタ=ロッサを見上げた。



「なっ……敵軍が戦闘を中断しただと……?」

「しかも敵国の皇族が何故、この戦闘を中止させる命令を出したんだ……?」

「……いかがされますか、エフラム様。参謀陣からはこのような状況になる事は伝えられていませんが。」

「………恐らく参謀陣にとっても想定外の状況になったのだろうな。――――――全軍、戦闘を中断せよ!前線に出ている部隊は一旦敵軍から距離を取ってエイリーク達の部隊に合流しろ!!」

「ハッ!!」

戦闘を中断した領邦軍の様子を見たメンフィル帝国軍も戦闘を中断して困惑している中デュッセルはエフラムに訊ね、訊ねられたエフラムは答えた後戦闘中断の指示をして兵達と共に後方から支援攻撃を行っていたエイリーク達の部隊の所まで下がり始めた。

「弓隊、バリスタ隊、砲撃隊、全て撃ち方止め!魔術隊も詠唱並びに駆動を破棄してください!ゼト、まさかセドリック皇太子達は……」

「ええ……どうやら、”皇族の威光”を利用して強制的に敵軍の戦闘を中止させるつもりのようですね。」

エフラムのように戦闘中断の指示を出していたエイリークは戸惑いの表情でゼトに視線を向け、視線を向けられたゼトは頷いてテスタ=ロッサとオリヴァルト皇子の顔が映った映像を見つめていた。



「ノルティアの兵達よ、メンフィル・クロスベル連合軍によるルーレ侵攻に対して抵抗する為に貴方達に連合軍と戦う事を指示したゲルハルト・ログナー侯の指示は”不当な指示”です!」

「なっ!?」

「お、お館様の指示が”不当な指示”……!?」

「一体どういう事なのですか、皇太子殿下……!?」

テスタ=ロッサを通して聞こえてきたセドリックの話を聞いたノルティア領邦軍は信じられない表情を浮かべてテスタ=ロッサを見つめた。

「元々ログナー侯は内戦に加担した件に対する”処罰”として”ログナー侯爵家当主兼ノルティア統括領主としての地位の剥奪を”僕達アルノール皇家は決定していました!”よって、”既にノルティア州を管理する者としての地位が失われることが決定しているログナー侯による貴方達の指揮権は存在していません!!”」

「なあ……っ!?」

「そ、そんな……お館様が……」

セドリックが語った更なる驚愕の事実を聞いたノルティア領邦軍は驚いたり表情を青褪めさせたりしていた。同じ頃、スピナ間道、ザクセン山道、ザクセン鉄鉱山もクロチルダとローゼリアの魔術によっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ