第111話
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でしょうね。灰獅子隊も”転位”ができるし、もしかしたら天馬や鷲獅子――――――空を駆ける騎獣達を利用して潜入したかもしれないわね。」
「そういえば”黒の工房”の本拠地の件でレヴォリューションの中に案内してもらった時に天馬等と言った空を駆ける事ができる”騎獣”達がレヴォリューションの中で飼われていて、灰獅子隊―――いや、メンフィル軍は”空を駆ける騎士”がいるという話をリィン達から教えてもらったな……」
フィーの推測に頷いたセリーヌは真剣な表情で答え、ガイウスはかつての出来事を思い出した。
「そ、それよりも私達みたいにここに侵入したメンフィル軍の別働隊って……!」
「間違いなくルーレに潜入してログナー侯を討ち取ろうとしているリィン達だろうね〜。」
「はい……ルーレに潜入するリィンさん達の役割を考えると、恐らく無駄な戦闘を避ける為にも守備兵の方達が出入口付近で発生したメンフィル軍との戦いに気を取られた事でできた守備の隙を突いてコントロールルームに潜入したのでしょうね……」
「ったく、かつて”G”達による鉱山の襲撃ルートを使ってルーレに潜入するとか、どんな皮肉だよ……」
自分達のようにコントロールルームに直接侵入したメンフィル軍の別働隊の正体を察したアリサは不安そうな表情を浮かべ、真剣な表情を浮かべたミリアムの推測にエマは複雑そうな表情で頷き、クロウは疲れた表情で溜息を吐いた。
「遺体はまだ暖かい……殺されてから、まだそんなに時間が経っていないわ。」
「クロチルダさんから教えてもらったルーレ侵攻開始時刻や少数で動く私達と違って大勢の軍人たちを率いている事で進軍スピードが私達よりも遅くなるリィン君達の状況を考えると、多分まだそんなに距離は空けられていないはずだから、上手く行けばリィン君達によるログナー侯爵家への襲撃のほぼ同時期に襲撃に紛れてリィン君達よりも早く父上に接触できるかもしれないね……!」
サラは遺体の状況を確認し、遺体に近づいて僅かな時間黙祷をしたアンゼリカは振り向いてトワ達に状況を伝え
「うん……っ!――――――みんな、急ぐよっ!!」
「おおっ!!」
アンゼリカの言葉に力強く頷いたトワは号令をかけて非常連絡通路に向かい始めた。
AM10:20――――――
トワ達が非常連絡通路に向かい始めてから10分後、テスタ=ロッサを霊力で引っ張りステルスモードで飛行していたトマスのメルカバ――――――”メルカバ弐号機”が黒竜関からルーレに向かおうとしている領邦軍とエフラムとエイリーク率いるメンフィル軍がぶつかり合っているノルティア街道の上空に到着した。
〜メルカバ弐号機・ブリッジ〜
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ