第111話
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あった船を映像に出してちょうだい。」
「了解。」
探知機を操作している軍人の報告を聞いたレンが指示をするとブリッジ内に備え付けられた映像端末が起動し、端末にカレイジャスが映った。
「やっぱりね………フゥン……進路を考えると、どうやら”紅き翼”もリィンお兄さん達と同じルートでルーレに潜入してログナー侯爵を保護するつもりのようね。――――――カレイジャスは無視して構わないから、このままザクセン山道に向かいなさい。」
「御意。」
映像に映るカレイジャスを確認した後カレイジャスが向かう方向がザクセン鉄鉱山である事を自分が操作している端末で確認して紅き翼の目的を推測したレンはカレイジャスを無視する事を決め、レヴォリューションはそのままザクセン山道に向かった。
同日AM10:10――――――
〜ザクセン鉄鉱山・コントロールルーム〜
メンフィル・クロスベル連合によるルーレ侵攻作戦が開始されてから10分後、ザクセン鉄鉱山の上空に到着したカレイジャスからエマの転位魔術によってトワ達Z組の面々がコントロールルームに現れ、トワ達が転位するとカレイジャスはザクセン鉄鉱山から飛び去った。
「さすがに鉄鉱山が直接襲撃されているからなのか、鉱夫の人達も既に避難をしていたようですね。」
「ええ……カレイジャスから戦況を見ると、さすがにメンフィル軍もまだ鉱山内まで侵入できていないようね。」
「フン……しかも本来ならば鉱山内に配備されている守備兵達の姿も見えない所から察するに、恐らく鉱山内の守備兵達は全員外のメンフィル軍との戦いに向かっているのだろうな。」
「ハッ、ちょうどいいじゃねぇか。領邦軍の連中への対処の必要がなくなったんだからな。」
周囲を見回して誰もいない事を確認して安堵の表情で答えたアネラスの言葉に頷いたシェラザードは真剣な表情で呟き、ユーシスの推測を聞いたアッシュは鼻を鳴らして不敵な笑みを浮かべた。
「―――!おい、あれを見ろ……!」
一方何かを見つけたアガットは血相を変えてある方向―――ベアトリースとルシエルによって討ち取られた領邦軍の兵士の遺体に視線を向けて声を上げた。
「!!」
「りょ、領邦軍の遺体……!?」
「ど、どうなっているんだ!?メンフィル軍はまだ出入口付近で戦っている状況から察するにメンフィル軍は鉱山内の侵入はまだなのに、何で領邦軍の遺体が……!」
アガットに続くように領邦軍の遺体に視線を向けたアンゼリカは目を見開き、エリオットとマキアスは信じられない表情で声を上げ
「状況から考えると多分、別働隊がわたし達みたいにコントロールルームに何らかの手段で直接侵入したんだろうね。」
「間違いなくそう
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