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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第111話
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取っておきます。それにしてもエルミナ皇妃陛下から急遽ジェダルさん達も俺達と共にルーレに潜入する事になった事は伝えられましたが……本当によかったんですか?確かジェダルさん達はルシティーネ卿の護衛の関係上直接”戦場”に出るような依頼は受けないとの事ですが……」

視線を向けられたリィンは苦笑した後ジェダルに問いかけた。

「俺が請けた依頼の標的(ターゲット)も”ルーレ”という都市内で、それもお前達が襲撃する予定の敵将の本拠地にいるからな。……わざわざ潜入する予定の敵の拠点で騒ぎを起こしてくれるお前達がいるのだから、お前達の襲撃に紛れた方が俺としても色々と都合がいいからだ。それと今回の仕事はユリーシャとフィアにリリカの護衛を任せて、リリカ達には標的(ターゲット)を取り逃した可能性を考えて別の場所に待機させているからリリカの護衛を気にする必要はない。」

「なるほど……………」

「―――リィンさん、天馬騎士達による潜入班の各部隊のコントロールルームへの降下が完了しました。」

ジェダルの説明にリィンが納得していると潜入班の到着を確認し終えたステラがリィンに声をかけた。



「―――わかった。それじゃあ、イングリット達は予定通りルーレに向かってスピナ間道から攻めているディミトリ達に合流してくれ。」

「了解しました!イングリット隊、これよりルーレに向かい、味方と合流します!――――――上昇!」

「イエス・マム!!」

ルシエルの言葉を聞いて振り返ったリィンはイングリットに指示をし、指示をされたイングリットは部下達と共に天馬で空へと舞い上がった後その場から飛び去った。

「―――灰獅子隊ルーレ潜入班、これよりルーレ潜入を開始する。潜入に使う非常連絡通路は俺が先導する。――――――行くぞっ!!」

「イエス・コマンダー!!」

そして潜入班の面々を見回して号令をかけたリィンは非常連絡通路に向かい始めた。



〜レヴォリューション・ブリッジ〜



「レヴォリューションはこれよりザクセン山道で戦闘しているクロスベル帝国軍と合流して支援攻撃をするからルーレのザクセン山道方面の出入口に向かってちょうだい。」

「イエス・キャプテン!」

レヴォリューションのブリッジの艦長席に座っているレンはブリッジの各席に座って端末を操作している軍人達の指揮をしていた。そしてレヴォリューションがザクセン鉄鉱山の上空から飛び去ってノルティア街道に向かっているとブリッジに備え付けている探知機に反応があった。

「レン皇女殿下、探知機(ソナー)に反応あり。なお、反応にある船の規模はこの艦と同クラスの模様。」

「この艦と同クラスの船で、今の状況を考えると恐らく”カレイジャス”でしょうけど、念の為に反応が
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