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Fate/imMoral foreignerS
始まりから夏休みまで
復讐の炎と旭の輝きの話
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し!アーチャー巴御前!北斎と協力し、あの桐生とへシアン・ロボを倒せ!」
「はい、ご下命のままに!」

地を蹴り、巴御前は走り出す。
復帰したロボの噛みつきを難なく交わし、床に投げ捨てられていたお栄ちゃんの筆を取ると、

「お受け取りください!」
「おうともサ!」

そのままお栄ちゃんの方へ投げ渡した。

「礼を言うヨ。巴御前とやら。」
「はい。あなたがマスターの仰った葛飾北斎…でよろしいですね?」
「お前さんにゃあの犬っころが北斎に見えんのかい?」
「…いえ。」

そういい、何も言わず巴御前は大弓をかまえ、お栄ちゃんはそれに頷いて走り出した。

「ふざけるな…!!ふざけるなよ!!2対1になったくらいで調子に乗りやがってぇ!!」

ロボも走り出そうとするも、目の前をビームのようなものが横切ってそれを阻む。

「残念、実は3対1だ。」

キルケーの援護だ。
結界で精一杯のはずだが彼女は杖を振るい、魔法陣を出現させると次々とビームを撃ち込んでいく。

「よそ見すんなヨ!」
「…!」

キルケーの攻撃に気を取られているうちに目の前にはお栄ちゃん。
大筆の一撃をロボにではなく、今度は上に乗っているへシアンにおみまいした。

「ウゥ…!!」

牙を剥き出しにして怒りを露わにするロボ。
誰に使われていようが、彼に眠る復讐者(アヴェンジャー)としての復讐の炎は消えない。
そう、炎は簡単には消えない。
けど

炎はより大きな炎にのまれることがある。
矢をつがい、弦を引くと矢は炎に包まれる。
放たれた炎の矢はお栄ちゃんのギリギリ横を通り過ぎ、へシアン・ロボの右前脚に突き刺さった。

「お見事です。北斎様。」
「そりゃどうも。」

途端、燃え上がる全身。
脚に灯った業火は立ち上り、たちまちのうちにロボの全身を包み込んだのだ。

「ウゥ…グォォォ…ッ!!」

もがき苦しみ、この火を消そうとのたうつロボ。
それに追い打ちをかけるが如く巴御前はどんどん射る。

「ウゥゥ!!!!」

しかし火は消えない。
焼かれながらもロボは消すことを諦め大元を始末しにかかった。
即ち巴御前。
お栄ちゃんなど気にもとめず走り、弓を構える彼女めがけ真っ直ぐに突き進む。
しかし侮ってはいけない。
先程のようにアーチャークラスとはただ弓を射るだけでなく、

「懐に入り込めば…どうにかなるとお思いですか!」

へシアンのマントから伸びた刃。
両サイドから襲い来るそれを巴御前は大弓を投げ捨て、それぞれの腕で受け止めた。
さらに

「ふんッ!」

力を込めてひっぱり、簡単に引きちぎってみせる。
予想外のことにロボは僅かに後ずさるも巴御前はそれを許さない。

「逃がし
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