第六十一話 食べてもらってその十三
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「おみちに熱い人だね」
「そうですよね」
「あそこの子だったらね」
それならと阿波野君に笑顔で言いました。
「お話しやすいね」
「そうですか」
「うん、あの人にはよくしてもらってるしね」
「私もよ」
実は私も仰木さんにはよくお世話になっています、奥華でもかなり面倒見がよくて清濁を知った人です。
「ああした人もおられるのね」
「それで僕大叔母が初代で」
「お祖父さんやお祖母さんじゃないの」
「祖父も入信しまして」
それでというのです。
「父もでして」
「それで阿波野君もなの」
「祖父が言うんですよ、大叔母がお姉さんでして」
そのお祖父さんの、みたいです。
「大叔母さんが初代だって」
「それでその人が初代で」
「僕が三代目になりますね」
「そうなのね」
「はい、凄く優しくてしっかりした人なんです」
阿波野君は凄くにこにことして私にお話しました。
「僕も可愛がってもらってます、実の孫みたいに」
「それはいいことね」
「一番上の大叔母さんで二番目の大叔母さんと二人が僕のもう二人のお祖母さんみたいなんですよ」
「お祖母さんが四人いるの?」
「父方で。ただ僕の父方のお祖母さん最悪なんで」
「そこから先は言わないでね」
どうも阿波野君嫌いな人はとことん嫌う人みたいなので止めました。
「人の悪口を言うことはよくないから」
「抑えるべきですね」
「そう、もうね」
阿波野君にさらに言いました。
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