第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(2)
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はマリ様! そして更に、マッスルジュエルとデヴィルジュエルの大きな違いとしまして、マッスルジュエルは何度でも使用することが可能なのですが、デヴィルジュエルは一度使うと、粉々に砕けてしまいますぅ」
「つまり、デヴィルジュエルには回数制限があるのね、ミーノちゃん」
「はい! そうなのですぅ!」
ミーノは自信に満ちた声で答える。そして、ミーノはその自信をグレート・ザ・屍豪鬼にぶつけるかのように、口調を強めて言い放った。
「私は知っていますですぅ! デヴィルジュエルはマッスルジュエルに対抗するべく作られた、コピー品なのですぅ! オリジナルであるマッスルジュエルを超えることができない、デヴィルジュエルは粗悪品、お粗末品、劣化品、不十分品なのですぅ!」
デヴィルディスペアの中から怒号が飛び出す。
「貴様! あのお方がお作りになられたデヴィルジュエルを侮辱するとは! 許さん! 絶対に許さんぞい!」
グレート・ザ・屍豪鬼はデヴィルディスペアの中で、怒り狂う。デヴィルディスペアは禍々しく、大きく膨れ、揺らめく。
「デヴィルジュエルがマッスルジュエルより劣っているじゃとお! 馬鹿も休み休み言えい! よいか! 儂がデヴィルジュエルを使えば、もう万に一つも、貴様らに勝ち目は無くなるのじゃあ! 今からそれを証明してやるわい!」
デヴィルディスペアは、よりいっそうに禍々しく、揺らめきに揺らめいている。
「……カカカカカッ……カーカカカカカ! さあ、見せてやろう! 本当の悪魔の力を! 真の地獄を!」
デヴィルディスペアの中から、高らかな笑い声が聞こえてくる。その特徴のある笑い声に、キン肉マンルージュは顔を青くする。
「こ、この笑い方って……そんな、ウソでしょ……」
知っている声であった。キン肉マンルージュはビデオやインターネットの動画で、この声の主の試合を、何度も何度も、死ぬほど繰り返して見てきた。
あまりにも有名な超人である。伝説超人キン肉マン、新世代超人キン肉マン2世ことキン肉万太郎、このキン肉マン親子を苦しめ抜いた、悪魔中の悪魔。
「カーカカカ! 伝説には伝説をぶつけてやるわい! 覚悟せえよ! ションベンガキ超人!」
デヴィルディスペアが膨れ上がり、弾け飛んだ。そしてデヴィルディスペアの中から、異形の姿をした超人が現れた。
腕は6本。顔は笑い面、冷血面、怒り面の3面。人知を超えた姿である。
「ああっと! これは! ま、間違いありません! この超人は魔界のプリンス、悪魔超人、アシュラマンです! 悪魔の伝説超人、アシュラマンがリングに降臨!」
興奮しきったアナウンサーが、叫ぶように説明する。
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