第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(2)
[23/24]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
シゴッ! それは自らの器が小さかったというだけのこと! それくらいの代償、あって当然じゃわい!」
ミーノは辛い表情を浮かべながら、デヴィルディスペアに包まれているグレート・ザ・屍豪鬼を見つめる。
「デヴィルジュエルはマッスルジュエルと比べて、非人道的……あまりにもリスクの高い諸刃の剣なのですぅ。そんなものを使うなんて……無茶を通り越して、無謀なのですぅ、悪行超人……」
「シゴシゴシゴッ! ほざけ! 甘ちゃん揃いの正義超人めが!」
グレート・ザ・屍豪鬼の声に反応するように、デヴィルディスペアは膨らみ、キン肉マンルージュに届きそうになる。
「キン肉マンルージュ様! 危ないですぅ!」
ミーノの声を聞いて、キン肉マンルージュはとっさに、バックステップでデヴィルディスペアから離れた。
「デヴィルディスペアは清きものを汚染しますですぅ。ですので、キン肉マンルージュ様のような正義超人が触れると、身も心も悪に染まってしまいますですぅ」
ミーノの言葉を聞いて、キン肉マンルージュは慌てて自陣のコーナーポストまで下がり、身構える。
「えーと、ミーノちゃん、質問してもいいかなあ」
「はい! なんなりとですぅ」
「どうしてなのか、すっごく不思議なんだけど……グレート・ザ・屍豪鬼はデヴィルジュエルっていう変身能力を持つ宝石があるのに、どうしてマッスルジュエルを欲しているのかなあ? いくらデヴィルジュエルが使用者の身体に負担を掛けるって言っても、悪行超人なら躊躇なくデヴィルジュエルを使うと思うんだよね、グレート・ザ・屍豪鬼みたいに」
ミーノは険しい顔をしながら、グレート・ザ・屍豪鬼を見つめている。
「それはマッスルジュエルとデヴィルジュエルの、最大の違いにあるのですぅ……マッスルジュエルは元々の自分の能力に加えて、他の超人の能力を上乗せして使うことができますですぅ……対してデヴィルジュエルは、元々の自分の能力は使えなくなり、他の超人の能力だけしか使えなくなりますですぅ……つまり、マッスルジュエルは能力の追加、デヴィルジュエルは能力の上書き、なのですぅ」
ミーノの説明を聞いて、マリは気がついた。
「マッスルジュエルとデヴィルジュエル、似ているけども全く違う、似て非なる物なのね……超人強度だけを例にするならば……デヴィルジュエルを使う場合、使用者の超人強度が100万パワーで、ジュエルから得る超人強度が200万パワーであったとしたら、使用者は200万パワーにパワーアップする。対してマッスルジュエルの場合、適合者の超人強度が100万パワーで、ジュエルから得る超人強度が200万であったとしたら、適合者の超人強度は100+200で300万パワーにパワーアップするわ」
「その通りですぅ! さすが
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ