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美少女超人キン肉マンルージュ
第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(2)
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このままキン肉マンルージュ選手の勝ちが決まってしまうのでしょうか、中野さん」

 実況席にいるアナウンサーが、再び解説者の中野さんに意見を求める。

「アデラ●スの中野さんで慕われてきた私の父は、伝説超人キン肉マン選手の数々の試合を実況してまいりましたが……そして、そんな父の姿を見て育った私ですが……これほどまでに圧倒的強さを誇った試合は、今までに無かったように思いますよ。キン肉マンという偉大なオリジナルを超えたキン肉マンルージュ選手。さすがの一言ですよ、これは!」

「そうですねえ、お父様の意思を継ぐかのように、今ではその息子さんである中野さんは進化したアデラ●ス、アデラ●スゴールドの中野さんとして、立派に活躍されていますよねえ」

「そうそう、あれからアデラ●スも進化して、アデラ●スゴールドに……って! 私のことはどうでもよいのですよ!」

「シゴシゴシゴッ! シィゴシゴシゴシゴッ! シィゴゴゴゴオオオゴゴゴゴオオオッ!!」

 突然、グレート・ザ・屍豪鬼は、ひときわ高らかに笑い上げだした。

「ひぃえッ! わ、私のアデラ●ス話が、お、面白かった……わけではありませんよね? で、でわ、と、突然、どうしたのでしょうか? グレート・ザ・屍豪鬼選手!」

「シィゴシィゴシィゴッ! シィゴッゴゴゴッオオオッゴゴゴゴッオオオッ!!」

 グレート・ザ・屍豪鬼は狂ったように笑い続けながら、突然、飛び上がった。そして、自陣のコーナーポストの先端に乗り立つ。
 ドヤ顔をしていたキン肉マンルージュは表情を曇らせ、困惑しながらグレート・ザ・屍豪鬼を見つめる。

「シゴシゴシゴッ! 儂では敵わん! キン肉マンルージュよ、儂では貴様を倒すことはできん! 実際に戦ってみて、よくわかったわい! 認めてやるわい、貴様は儂よりも強い! 正義超人随一の超一流超人じゃあ!」

 まるで負けを認めたかのような口ぶりに、キン肉マンルージュは混乱した。
 罠なのか? それとも本当に負けを認めたのか? どちらにせよ、まだ試合が続いている現状では、気を抜くことはできない。
 キン肉マンルージュはグレート・ザ・屍豪鬼を警戒するように距離をとり、構える。

“おおおおお?! 負け宣言!? すげえ! キン肉マンルージュちゃん、勝っちゃったよ!”

“グレート・ザ・屍豪鬼、潔いぜ! でも拍子抜けだぜ! d.M.pのメイキング超人さんよお!”

“世界の平和は守られたあ! 救世主はマッスル守護天使、キン肉マンルージュちゃんだあぁぁ!”

 観客はあっけない戦いの幕切れに、驚きと安心と苛立ちを感じ、複雑な気持ちになっている。

「これはグレート・ザ・屍豪鬼選手、いきなりの敗北宣言か?! 新生d.M.pの結成を口にしていたわりには、随分とあっけ
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