第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(2)
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能力がふんだんに使われていますですぅ! すごいですぅ! 本当の本当にすごいのですぅ!」
リングサイドではしゃいでいるミーノをよそに、キン肉マンルージュと攻防を続けているグレート・ザ・屍豪鬼は、動きを止めた
「シゴシゴシゴッ! そういうことじゃったか! キン肉マンルージュ、どうりで強いわけじゃのお」
高らかに笑うグレート・ザ・屍豪鬼を見て、マリは気がついた。
「ミーノちゃん……どうやら私達の会話は、グレート・ザ・屍豪鬼に聞かれていたみたいね」
「えええええ!? ですぅ」
グレート・ザ・屍豪鬼はマリとミーノを見つめながら、にたりと笑った。
「情報収集というのはのお、相対する相手からのみ得るものじゃあないんじゃあ! ときには観客から、ときには実況アナウンスから、そしてときには相手のセコンドから……周囲を見逃さず、聞き逃さず……そうやって情報を集めるじゃい! じゃからのお、儂は通常の超人より視力、動体視力、聴力が、異常なまでに発達しておるんじゃあ!」
マリは表情を曇らせ、呟く。
「戦いの最中に、そこまで周囲に気を配れるなんて……末恐ろしい超人だわ、グレート・ザ・屍豪鬼」
「シゴシゴシゴッ! お褒めにあずかって光栄の極みじゃわい、二階堂マリよ。貴様の消え入りそうな声も、ちゃあんと儂の耳に届いておるぞお」
グレート・ザ・屍豪鬼はマリに向かって、意地悪く笑って見せる。
「さあて、そうと解れば、もう分析タイムは終いじゃあ」
グレート・ザ・屍豪鬼はキン肉マンルージュの方に向き直る。
「キン肉マンルージュ、気をつけて! グレート・ザ・屍豪鬼はもう出し惜しみ無しで、全力の攻撃を仕掛けてくるわよ!」
マリはキン肉マンルージュに向けて、声を上げた。
「シゴシゴシゴッ! 二階堂マリの言うとおりじゃあ! ここからは全開でいくぞい!」
グレート・ザ・屍豪鬼は勢いをつけて、右腕を振り上げる。
「ブラッディ・バンブレ!」
グレート・ザ・屍豪鬼の腕が、赤黒い竹刀に変化する。
「喰らえい! しごき桜・乱れ咲きの刑!」
グレート・ザ・屍豪鬼は赤黒い竹刀を、キン肉マンルージュ目がけて振り下ろす。
“ずぐばしぃゅううぅぅぅん”
リング上の白いキャンバスに、鮮血の血桜が乱れ咲く。
「な……なぜ……なぜじゃあ……」
グレート・ザ・屍豪鬼はキャンバスに膝をつき、口から血を吐き出した。
「しごき桜・乱れ咲きの刑。その技はもう見切ってるし、攻略済みだもん」
「な、なんじゃとお……」
「しごき桜・乱れ咲きの刑、これってブラッディ・バンブレが起こす小型の嵐に、あんたの邪悪オーラを練り混ぜて、相手の身体を引き裂く技でしょう? 言い
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