第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(2)
[17/24]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は頷いて、話を続ける。
「確かに、ただの人間の女の子である凛香ちゃんが、いくら正義超人について調べ上げても、勉強をしても、研究しても、結局は正義超人オタク。それ以上でも、それ以下でもないわ。でも、もしも……もしも、そんな凛香ちゃんに、超人的な能力が備わったなら?」
「正義超人の全てを知り尽くした凛香様に、超人の能力が備わるのですぅ? ……それって! マッスルジュエルの力を得た、今の凛香様そのものですぅ!」
「凛香ちゃんはね、特に正義超人の試合の映像を好んで観ていたの。しかも、自分のお気に入りのシーンを抜粋して、編集までしていたわ。そのシーンの全てが、正義超人のクリティカルヒットが命中したシーンだったのよ」
ミーノは脳をフル回転させる。
「ちょ、ちょっと待ってくださいですぅ! ……ええと、つまり、凛香様は……新旧問わず、正義超人達のプロフィールはもちろん、歴史、超人格闘術、そのほか様々な技や、果ては細かい癖なども、全て把握しているというわけですよね? ……そんなに膨大な情報、ヘラクレス・ファクトリーですら教えきれていないですぅ!」
ミーノは顎に手を当てながら、考え込んでいる。
「更に、正義超人のクリティカルヒットシーンを、毎日のように、繰り返し見続けたことによって……凛香様の脳裏には、クリティカルヒットシーンが得に焼きついていて……」
ミーノはぶつぶつと呟きながら、ぼんやりとした目で、宙を見つめている。
「そんな凛香様が、あの伝説超人キン肉マン様の力を受け継いだのですぅ……これって!」
ミーノは脳を回転させすぎて、ぷすぷすと頭から煙がたっている。
「今の凛香ちゃんは身体的にも、精神的にも、誰にも負けない超一流の超人よ。その実力はキン肉マンさん以上……というのは言いすぎだけれど、少なくともキン肉マンさんに匹敵するほどの実力を持った超人、だと言えるわね」
ミーノはその場でぐるぐる走り回りながら、きゃあきゃあと騒ぎ立てる。
「すごいですぅ! すごすぎなのですぅ! なぜマッスルジュエルが、ただの年頃乙女な人間である凛香様をお選びになられたのか、ようやく理解できた気がしますですぅ!」
はしゃいでいるミーノの横で、マリは表情を変えずに呟いた。
「でも、全く心配事が無いわけじゃないのだけれど……ね」
マリの呟きは、ミーノの耳には届かなかった。
「これでようやく、キン肉マンルージュ様の強さの秘密が解りましたですぅ! 相手の攻撃を避けるあの体裁きは、あらゆる中国拳法を極め、超人拳法の奥義“超人102芸”をも修得したラーメンマン様のものですぅ! そして突進力はバッファローマン様、瞬時に相手を分析して見極める能力はテリーマン様ですぅ! その他にも、たくさんの正義超人の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ