第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(2)
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らのお、その攻撃には相当の威力というものが備わっておるわ。じゃがのお、威力がありすぎるんじゃい! さっきのヒップアタック、まるで時速100キロメートルで疾走する大型トラックに激突されたようじゃったわい!」
グレート・ザ・屍豪鬼は苦々しく顔を歪める。
「長らく悪行超人をやってきた、ベテラン超人である儂じゃからこそ解るんじゃあ! 貴様の攻撃は、いわば会心の一撃、クリティカルヒットじゃあ! 攻撃の入り所、角度、タイミング、などの様々な要素が重なり、通常以上の威力を発揮する攻撃……貴様はそう言った、いわばラッキーパンチのような攻撃を狙って、自在に放っておる! そうじゃろう? キン肉マンルージュよ!」
キン肉マンルージュはよく解らないという顔をして、グレート・ザ・屍豪鬼に答える。
「そんなの狙ってないもん! わたしはわたしができる、最高の攻撃をしているだけだもん!」
グレート・ザ・屍豪鬼はキン肉マンルージュの言葉を聞いて、目を丸くした。
「なんじゃとお? じゃあ貴様は、無意識のうちにクリティカルヒットを放っておるのか? なんて奴じゃあ」
驚いているのは、グレート・ザ・屍豪鬼だけでは無かった。
“うおおおおお! マジかあ?! キン肉マンルージュちゃんは、全攻撃がクリティカルヒットなのかよお!”
“すげえぜ! 反則級のスゴ技だぜえ!”
観客が驚いている中で、マリはグレート・ザ・屍豪鬼を見つめていた。
「本当に凄いわ、グレート・ザ・屍豪鬼という超人。こんなに早く、凛香ちゃんの能力に気がつくなんて……」
呟くマリの言葉を聞いて、ミーノはマリに質問をする。
「凛香様、いえ、キン肉マンルージュ様の能力って、一体なんなのですぅ? いくらキン肉大王様の力を受け継いでいるとは言え、それだけでは説明できないことが、目の前で起きていますですぅ」
マリはキン肉マンルージュを見つめながら、説明を始める。
「凛香ちゃんはね、両親がいないせいなのか、とても引っ込み思案な子なの。内にこもってしまう、凛子ちゃんとは真逆の性格の子よ。そんな凛香ちゃんはね、小さい頃から大の正義超人好きだったわ。正義超人はね、自分よりもパワーが上の悪行超人をやっつけるでしょう。そして困っている人々を救うの。そんな姿が大好きで、ひたすらに正義超人に熱を入れ上げてたわ」
過去を振り返るマリは、優しい目でキン肉マンルージュを見つめている。
「凛香ちゃんは独自に、正義超人について調べ上げていたわ。毎日毎日、書籍、ビデオ、インターネット、画像、動画、様々なものに見入って……凛香ちゃんは正義超人の熱狂的ファン、今で言うところの……オタクなのよ」
「キン肉マンルージュ様は正義超人オタク、なのですぅ?」
マリ
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