第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(2)
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グレート・ザ・屍豪鬼はキン肉マンルージュの攻撃を予測した。
キン肉マンルージュはグレート・ザ・屍豪鬼の目の前にまでくると、膝を折って姿勢を低くした。
「やはり、脚狙いかあ!」
グレート・ザ・屍豪鬼は瞬時に反応し、宙へ飛び上がった。
「うふふ、残念でしたッスル!」
キン肉マンルージュはペロッと舌を出しながら、折った膝を急激に伸ばした。そしてそのまま、グレート・ザ・屍豪鬼を追うように飛び上がった。
「バカなあ! 膝を折ったのはスライディングの体勢に入るのではなく、跳躍するための溜めじゃったのかあ!」
「うふふ、正解でッスル!」
宙にいるグレート・ザ・屍豪鬼は、キン肉マンルージュの突進を避けることができない。グレート・ザ・屍豪鬼はとっさに腹部をガードした。
キン肉マンルージュはグレート・ザ・屍豪鬼がガードをしたのを見極めると、グレート・ザ・屍豪鬼に背を向けた。
「48の殺人技のひとつ、マッスルヒップスーパーボム!」
キン肉マンルージュの可愛らしいお尻が、グレート・ザ・屍豪鬼の顔面を打ちつける。
「アーンド! 48の殺人技のひとつ、マッスルヒップスーパービンタ!」
そしてキン肉マンルージュはお尻を思い切り振り、お尻で連続ビンタを喰らわす。
グレート・ザ・屍豪鬼はキン肉マンルージュの激しい攻撃に、吹き飛ばされてしまう。しかし宙で体勢を整え、グレート・ザ・屍豪鬼は無事、リング上に着地する。
「くぅっそおぉぉったれえぇい! まさか自分からも攻撃ができるとはのお……」
ぽたぽたと血の滴が、キャンバス上に垂れ落ちる。グレート・ザ・屍豪鬼の鼻と口角から、血が滴り落ちている。
「女性超人のヒップアタックという、なんとも羨ましい……失礼、なんとも悩ましいキン肉マンルージュ選手の攻撃でしたが、グレート・ザ・屍豪鬼選手、思いのほか、かなりのダメージを負った模様。一体これは、どういうことなのでしょうか。中野さん」
実況席にいるアナウンサーが、解説者の中野さんに意見を求める。
「キン肉マンルージュ選手は、あの伝説超人キン肉マンの能力を受け継いでいますからねえ。か弱き少女のヒップアタックに見えますが、実際は時速100キロメートルで疾走する自動車に激突されたほどの衝撃があったと思われますよ、これは」
「違う! 違うんじゃあ!」
突然、グレート・ザ・屍豪鬼は声を上げた。
「ひぃッ」
アナウンサーと中野さんは驚いて、口をつぐんだ。
「肘打ち、ケツビンタの2連撃を受けてみて、ようやく解ったわい、違和感の正体があ!」
グレート・ザ・屍豪鬼はキン肉マンルージュを睨みつける。
「確かに伝説超人キン肉マンの力を受け継いでいるか
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