第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(2)
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を貸してやるわい! さっさと、いま履いているションベンパンツを脱いで、この場で履き換えてみせろい! このションベンガキ超人!」
「うわー! うわー! 超セクハラ! 超人警察にワイセツ罪で捕まりなさい! それ以前に、あんたなんかのパンツなんて触りたくもないわよ! 変な病気をうつされちゃうもん! このバイオハザード超人!」
「言うにこと欠いてバイオハザード超人じゃとお! 儂は生まれてこの方、風邪すらひいたことがない、超健康優良悪行超人様じゃい!」
いがみ合うふたりは、今にも掴みかかりそうな勢いである。
「こんのションベンガキ超人めが! いい気になりおってからに! 今すぐ八つ裂きにしてくれるわ!」
「こんのおやじ超人! 今度はマッスル会心のキン的プレミアムで、いちもつを粉砕してやるんだから!」
怒り狂ったふたりはしびれを切らし、遂に、お互い跳びかかった。
「双方ともお止めなさい!」
突然、凛とした美声がリング上を吹き抜けた。会場中に響き渡ったその声は、聞く者全ての心に喝を入れた。
キン肉マンルージュとグレート・ザ・屍豪鬼は、リング中央で立ち止まった。あと数ミリメートルで激突、というぎりぎりの状態で、ふたりは静止している。
「ゴングを待たずに、勝手に試合を始めるなんて、言語道断。ゴングに始まり、ゴングに終わる。それがリング上で戦う者の礼儀でしょう」
キン肉マンルージュとグレート・ザ・屍豪鬼は、声の主の元へ顔を向ける。
「ごめんなさい。マリお母さん」
キン肉マンルージュは後悔の表情を浮かべて、自陣のコーナーポストに戻った。
「マリ? だとお……もしや、あの二階堂マリか! 昔、キン肉マンと付き合っていたとかいう女か! ……シゴシゴシゴッ! こいつは面白くなってきおったわい!」
グレート・ザ・屍豪鬼は薄ら笑いながら、マリを睨んだ。対するマリは、涼しい顔をグレート・ザ・屍豪鬼に向けている。
「その全く物怖じしない態度、そこのションベンガキ超人なんぞより、よっぽど肝が据わっておるわい。さすがは二階堂マリじゃあ
グレート・ザ・屍豪鬼はマリに背を向け、自陣のコーナーポストに向かう。
「あの正義超人随一の名セコンドである、ミートにも匹敵するほどの影響力を持つと言われている、脅威の女。ミートとは違ったアプローチで、選手に的確なアドバイスを贈るという」
グレート・ザ・屍豪鬼はコーナーポストにもたれ掛かかりながら、両腕をロープ上に乗せる。
「さあ! ゴングを鳴らせい! 例え超一流のセコンドがつこうが、キン肉マンの力を受け継いでいようが、こんなションベンガキ超人なんぞ、儂の敵ではないわい! d.M.pメイキング超人であったグレート・ザ・屍豪鬼様の恐ろしさ、と
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