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夢幻水滸伝
第百七十七話 ケバブを食べながらその五

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「自分が行け、や」
「そうしてですね」
「戦争知ることや」
「ほんまですね、ちなみに僕のクラスは二年H組です」
「クラスはそっちか」
「それで部活はバイク部です」
「バイクか」
 中里はその言葉に意外という顔になって述べた。
「そっちが趣味か」
「はい、日本のバイクはええですね」
「性能ええので評判やな」
「あれに乗って颯爽と登場する」
「ヒーローみたいにやな」
「それ素敵ですね」
「それはな」
 中里も否定せずに返した。
「実際に」
「そやからです」
「自分はバイク好きか」
「そうです」
 こう中里に話した。そして。
 ビークはケバブを食べつつ中里に言ってきた、一六八位の背で体格は均整が取れている。黒髪を少し伸ばし後ろで括っている。太い眉と鋭い感じの目で唇は引き締まっている。水着はオレンジの競泳水着で青のシャツを着ている。
「バイクとか車を何時でも動かせる」
「そうした社会はかいな」
「ええですね」
「平和にか」
「それだけで」
「それだけ平和が有り難いか」
「クラスでも思います、そのクラスは」
 ビークはさらに話した。
「一年H組で」
「セリューちゃんと宮子ちゃんとあの四人組の一人がおるな」
「雅美ちゃんですね」
「あの娘もな」
「中里さん何か不機嫌そうですが」
「あのいい加減さ思い出すからな」
 だからだというのだ。
「そやからか」
「そういうことですか」
「ああ、それで自分部活は何処や」
「マーシャルアーツ部です」
「格闘やってるんやな」
「そこで身体も心も鍛えてます」
「それはええわ、身体鍛えても心があかんとな」
 そうした場合はというと。
「屑になるからな」
「その身体で暴力振るうだけの」
「そんなんヤクザ屋さんと同じや」
「そうですね、腕力ある奴が暴力振るうと」
「もうそれは屑そのものや」
「ほんまにそうですね」
「そうした奴こそ成敗して」
 ママニも言ってきた、背は一八〇あり筋骨隆々としている。逞しい身体を覆う皮膚は黒光りしている。岩石の様な顔だが目の光は優しい。その目も髪の毛も黒い。水着は深緑のトランクスタイプでシャツは水色だ。
「懲らしめんとあかんですね」
「そやな」
「わしもそう思います」
「そうした奴にこそ成敗が必要や」
「実際に、ただわしはそうした機会はないです」
「これまでのところやな」
「はい、それと」
 ママニは自分から言ってきた。
「わしのことですが」
「ああ、クラスはやな」
「一年I組で」
 クラスはそこでというのだ。
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