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おっちょこちょいのかよちゃん
93 迎え撃ちを図れ
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 和光はポケットから小さい機械を取り出した。ありは説明がついた。
(そうか、それで健ちゃんの高校の文化祭を狙ったのね!!)
 ありは従弟を利用した事に怒りが込み上がった。
「この・・・、(カムイ)達、裁きを!」
 ありは全ての神に言った。カムイ達は和光や組織「狼」に攻撃を仕掛ける。家康、長員も攻める。だが、和光の持つ機械によって全て無効化されてしまった。
「ははは、どんな攻撃も守れるぜ。んじゃ、こっちから行くか!」
 和光が襲い掛かる。ありも悠一ももう逃げられない、ここでくたばるのかと思った。
「さ、させるか!!」
 その時、悠一のテクンカネが光り出した。
「助太刀、参る!!」
 別の眼帯の男が和光に刀で対抗した。しかし、和光のパワーに押されず、壁に叩きつけられた。
「貴方は!?」
「某は森の石松。助太刀に来た」
「人増えても無駄だぜ」
 和光は石松に襲いかかる。
「まずお前から消してやる」
 石松はあの時と同じ恐怖を思い出した。清水にある学び舎での祭り事にてフビライに憑依され、首を斬られかけた事を。あの時はエレーヌの援護があって何とかなったが、今度は完全に消されると思った。そうしたら大政や小政といった同志、親分の次郎長にも申し訳無い。もうここまでか・・・。その時、バキッという音がした。石松は何とか刀で和光の手を抑えた。
「な、何!?」
「何が起きたのかしら?」
「まさか!」
 和光はポケットから機械を取り出した。機械はいつの間にか破壊されていた。
「な、なぜ、壊れた!?」
「人の能力(ちから)をそのまま悪用しますなんて最低ですわね」
 別の人間二名が現れた。
「お、お主はフローレンス、イマヌエル!!」
「家康、長員、シャクシャイン、そして煮雪夫妻達、ここまでよく耐えてくれた。そして、森の石松、来てくれてありがとう。後は我々で片付ける」
「何!?確か、こいつらは、平和の世界の主となる奴だったはず・・・」
 和光と組織「狼」は身体が震えた。イマヌエルが指を彼等に向ける。電気ショックでも受けたかのように彼等は気絶した。ありが召喚したカムイはタマサイの中に還っていった。家康と長員も帰る事にし、二人に告げる。
「ご苦労だった、また何かあったら誰かが助けに参る」
 家康と長員はその場で透明となって消えていった。
「ありがとう、フローレンス、イマヌエル」
「ええ、後は警察にご連絡をお願い致します」
 ありは公衆電話を見つけて通報した。
「これで何とかなったわね」
「いや、まだだよ」
「え?」
「東アジア反日武装戦線は他にもメンバーがいる。ここで君達を足留めさせて残りのメンバーで杯の所持者を襲うつもりだ」
「何だと!?」
「その場所に連れて行ってくれるかしら?」
「はい、よろしいでしょう、
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