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おっちょこちょいのかよちゃん
93 迎え撃ちを図れ
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 ありと悠一、そしてシャクシャインが来たのは東京南部の工業地帯の中の町だった。
「聞いた話では、ここに杯の所持者である和人(シサム)がおるとの事だ。そこで奴等を迎え撃つ」
「了解したよ」
「私も」
「・・・む」
「シャクシャイン、どうしたの?」
「私に感じるのだ。奴等の気配が・・・」
 シャクシャインは見回した。
「間違いない、あの者どもだ!」
「え?」
 ありと悠一は見回すと四人組の男女の姿が見えた。
(あれが東アジア反日武装戦線のメンバー・・・!?)
「どうする?」
「厄介事になる前に追い払わねば」
「そうね」

 三河口は従姉の無事を祈ると共に、何も動けない自分が情けなかった。
(ありちゃん、大丈夫かな・・・)
「三河口君、どうかしたの?」
 奏子が聞いてきた。
「ああ、実はね、札幌に住んでる従姉の一人が今東京にいるんだ」
「東京に?どうして?」
「東京の企業のビルを爆破させてる連中がいてね、そいつらが赤軍と組む可能性があると言われて止めに行っているとの事だよ」
「そんな!大丈夫なの?」
「うん、本当は俺も援護に行きたいけど、ただ、祈るしかない・・・」

 ありは四人組の男女に話しかけた。
「あの、そこの人達・・・」
「何ですか?」
「もしかして、なんか『杯』とかいうものを探してるのですか?」
 その四人組は「杯」という言葉に反応した。
「それがどうした?」
「どうもこうもね・・・」
 悠一が出てくる。
「お前ら、東京のあちこちのビルで爆破事件を起こしてる奴等だって聞いたんだよ。ここから立ち去って貰おうか」
「・・・バレたらならしょうがないか。俺達は東アジア反日武装戦線のグループの一人、『狼』だよ」
「やっぱりね!」
「お前ら、聞いた話では杯どころか日本赤軍と組む予定とか聞いてるぞ!」
「そこまでバレてるの?」
 「狼」のメンバーの一人の女性が気付いた。
「それなら、ここでお前らも纏めて消してやる。片岡、アサカワ、やれ!」
「了解!」
 片岡がある物を投げていた。シャクシャインは見抜いた。
「あれは手で投げる爆弾だ!!」
 シャクシャインは自身の刀で片岡が投げた手榴弾を無力化させた。
「この!」
 悠一はシャクシャインから貰ったテクンカネを発動させた。その時、異世界の人間が二名現れた。
「我が名は徳川家康。お主ら、我が発展させた江戸で何を考えておる!」
「我が名は上杉長員(うえすぎながかず)。家康殿、そしてお主ら、助太刀に参る!」
「ああ、ありがとう」
 ありも己のタマサイを発動させる。
「エク・カムイ!」
 ありが唱えると、様々なカムイが飛び出した。
「お主がシャクシャインによってタマサイの所持者となった和人(シサム)だな?我はアイヌの創り主、ア
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