始まりから夏休みまで
大魔女と画狂の共同戦線の話
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「おぉっと、そこまでサ。」
火花を散らし、それはお栄ちゃんの大筆に阻まれた。
「お前…キモヤシの…!!」
「だからマイって言ってるだろ。次そんな名前で呼んでみろ。二度とおもてに出られねぇ顔にしてやる。」
僕や友作も彼の前に姿を現す。
そしてキルケーもだ。
「ホクサイ!私は結界の維持で手一杯だ。援護も申し訳程度しか出来ないがやれるかい!!」
「あぁ、合点承知の助サ。」
「それじゃあ頼んだ!やってやれ!!」
得物をはじき、お栄ちゃんは空中で身をひねって華麗に着地する。
対する"何か"は、もう姿を隠す必要がないと思ったのだろう。
「あれは…!!」
"何か"は、ついに姿を現した。
「予想はついていたがやはりだ。噛みちぎられたような殺害現場、夜な夜な響く狼の遠吠え…そして、見えない何か!」
本来サーヴァントとしては有り得ないモノ。
それが今は僕らの目の前にいる。
幻霊と呼ばれるサーヴァントに満たないものを集め、1つの英霊としたもの。
アヴェンジャー、へシアン・ロボがそこにいた。
「まさか…桐生が三人目のマスターだったなんて!!」
「マスタぁ?知らないなそんなの!これは僕が貰った最高の力なんだ!!」
桐生がマスターで、しかもアヴェンジャーを召喚していた。
一体どうやって?
サーヴァントを召喚できた共通点としてそもそも彼はアプリをしていたのか?
いや、今はそんなことはどうでもいい。
「ウゥゥゥ…!」
姿が見えなかったのは彼の含んでいる幻霊の1つ、透明人間のグリフィン博士によるもの。
しかしもうそれは必要ない。
姿を現し、威嚇の唸り声を上げお栄ちゃんを睨みつけた。
「ハッ!物の怪の類か何かは知らねぇがかかって来ナ!例えなんだろうが描き尽くしてやる!!」
画狂と復讐の大狼。
真夜中の廃墟ビルにて二騎のサーヴァントの戦いが始まった。
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