暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga19-A本局襲撃〜5th wave〜
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おおおおお!!!!」

ザフィーラが連続拳打を繰り出し始める。そのどれもが普通の魔導師相手なら必倒の一撃にも拘わらず、レオンはその場から1歩も後退することなく、ザフィーラの猛攻を涼しい顔で受け続けた。その間にも私はリンカーコアを探すために右手を忙しなく動かし続けるのだけど・・・。

「ダメ! やっぱりリンカーコアがどこにも無いわ! ごめんなさい!」

どうやっても探し当てることが出来ず、私はそう叫んでしまった。レオンが「当然であろう」なんて言いながら私の体より太い右腕を、虫を払うように高速で振るった。ザフィーラは咄嗟に両腕を掲げて防御したけど、「ぅぐ!」弾き飛ばされてしまった。

「牙獣・・・!」

でもザフィーラは壁に叩き付けられる前にくるりと体の向きを変えて、保管室へ続くドアに着地。

「走破!!」

そしてドアを蹴って、レオンへと跳び蹴り姿勢での突進を繰り出した。レオンはザフィーラの蹴りの直撃を受けた瞬間、「むんっ!」大きく胸を張って、ザフィーラを弾き返した。魔法を魔術化できるのはこの場だとザフィーラだけ。私とクララちゃんは戦力にならないし、私に限っては旅の鏡も不発で終わったことで一番の役立たずだわ。

「もうよいだろう? 早く我を主力の元に転送するがよい。そこの男では我に傷1つ付けることも出来ぬ」

「それは試してみなくては判らんぞ!」

ザフィーラが神秘カートリッジを3発連続ロード。床を蹴って、「崩牙!」と突進してから繰り出すのは、爪で薙ぐかのような魔力を発生させる左フック。レオンは右手の甲でその一撃を受けた。ザフィーラはすかさず右フックを繰り出すけど、レオンは左手の甲でそれを防御。

「おおおおおおおお!!」

共に両腕が塞がれている中、ザフィーラはレオンの腹と胸と顔面を順に蹴って駆け上がり、爪状の魔力を纏う両手を振り下ろした。さすがに鼻を踏まれたことでよろめいていたレオンはその一撃を受けて「むごっ!?」と呻き声を上げて、どすん!と両膝を突いた。

「そのまま沈め!!」

――龍牙――

内から外へと左腕を振るい、腕に纏う巨大な魔力の爪でレオンを薙ぎ払ったザフィーラ。直撃を受けたレオンが殴り飛ばされて、入り口の監視室へ続くドアに叩き付けられた。そこにザフィーラの飛び蹴りである「牙獣走破!」が、ドアにもたれかかったままのレオンへ迫る。

――パトリオタ――

とここで、レオンの全身が赤い魔力で覆われたかと思えば、「ぐおっ!?」と呻き声を上げてザフィーラが吹き飛ばされて、「きゃあ!」悲鳴を上げる私とクララちゃんの間を通り過ぎ、保管室に続くドアと激突。勢いはそれで収まらずドアを破壊して、トランスポートを通り過ぎて奥の壁に激突した。

「む? 殺さぬように精いっぱい手加減をしたのだが
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