暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga19-A本局襲撃〜5th wave〜
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で報告する。ガーデンベルグが現れないかもしれないというのは想定内。ただ、プリムスが居ないのは気になるわ。
『了解! クララ先輩、手はず通りに!』
『了解!』
思念通話を切り、私たちの前に立つレオンと、その巨体ゆえに横に並べず彼の後ろに立つフォードとアーサーを睨みつける。3人は少し周囲を見回した後、フォードが「お前らだけか?」と不機嫌そうに言った。
「そう委縮させるでないわ、フォード陛下。主力はどこかに控えていると見える。そうだな。我々を分散させて各個撃破と言ったところか」
「手段は転送の魔法でしょうね。レオン陛下、フォード陛下。どうします?」
「決まってんだろアーサー」
「うむ。決まっておる!」
「案内せよ!」「案内しやがれ!」
レオンとフォードは両手をだらりと下げて無抵抗を装う。続いてアーサーも「誰が俺たちを転送するんだ? 早くしてくれ」なんて言ってくる始末。力を抜いて突っ立っているその様から本当に交戦する気はないみたいだけど、『どうする?』って聞かざるを得ないほどに私は困惑している。
『罠とも限らんが・・・。我とクララで接近する。シャマルは隙を見て旅の鏡を使え』
『『了解』』
ザフィーラはクララちゃんの盾となるように位置取りで、警戒しながらレオン達に接近する。ザフィーラも人間形態時の身長は高い方だけど、レオンはさらに高い。だからザフィーラの陰で魔法なんて発動できない。でも視線がザフィーラとクララちゃんに向いているのは確か。あとはタイミングね。
「私があなた達を主力の待つ場所に転送する」
「うむ。では早速転送してもらおうか。フォード陛下、アーサー。誰が相手になろうが恨みっこはなしだ」
「ああ」「はい」
「なら目を閉じてくれる? あ、攻撃魔法も捕縛系の魔法も使わないから安心していい」
クララちゃんの言葉は嘘じゃないわ。私の旅の鏡は転送系だから、攻撃にも捕縛にも該当しない。でもそんなことを言われて疑うなっていうのも無理があるわよね。チラッと様子を見ると彼らは疑うこともなく、ううん、疑う必要すらなく仕掛けられても問題ないって風に堂々としていた。
「別に構わんぞ? 戦争に正々堂々などというルールは無いからな」
「ただし覚悟はしろよ? そっちが仕掛けないから俺たちも仕掛けない。攻撃だろうが捕縛だろうが、その他の魔法も敵対行為として認識し、反撃する」
フォードの放つ殺気に私とクララちゃんは「ぅく・・・!」思わず身を引いてしまった。そんな私たちを見てレオンが「よさないかフォード陛下」と諫め、フォードは小さく嘆息してから殺気を収めた。そんな2人にクララちゃんが「転送もダメなわけ?」ってフォードを睨みつけた。
「は?」
「もうよいフォード陛下。
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