暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第59話:最悪の鶴の一声
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のしたドアに近付くと、向こう側に居るだろう声の主に話し掛ける。
「誰か居るのですか!」
果たして、返事は確かに話しかけたドアの向こうから返ってきた。
「助けてください! ドアが明かなくて……」
「分かりました。危ないですから、ドアから離れてください」
アルドが告げると、ドアの向こうで気配が離れていくのを感じた。声の主──声からして恐らくリディアンの生徒──はしっかり離れてくれたらしい。
それを確認するとアルドはハーメルケイン・レプリカを手に取り、ドアに向け数回振るった。
如何に模造品とは言え、元となったのが強力な斬撃力を持つ武器だ。鋼鉄であれただのドア程度なら熱したナイフでバターを切る位に容易い。
易々とドアを切り裂き室内に入ると、そこには案の定少女が3人居た。彼女達はドアを切断と言う形でとは言え開けてくれたアルドに感謝しようとして──────
「あ、ありが……え?」
「え、え〜っと……」
「まぁ────!?」
あまりにも予想外のアルドの容姿に言葉を失った。確かに、通常の感性しか有していないだろう少女達にとって、アルドの恰好は常軌を逸したものだろう。しかもその手には剣の様な物を持っているのだから猶更だ。
だがアルドがその事を弁明する前に、未来を始めとして弦十郎や朔也達オペレーター陣も室内に入ってきた。
「この区画の電力は生きているようです!」
「他を調べてきます!」
朔也とあおいがコンソールを操作する中、慎次は他の生存者の確認に動き、弦十郎と未来は3人の少女──弓美・創世・詩織だ──に事情なんかを説明している。
最初こそアルドの容姿に度肝を抜かれていたが、政府の組織が救助に来てくれたと言う事実に落ち着きを取り戻したようであった。
そこで、コンソールを操作していた朔也がある程度の操作を取り戻したことを告げる。
「モニターの再接続完了。こちらから操作できそうです!」
そう告げて朔也がコンソールを操作すると、ディスプレイに地上からの映像が映し出された。
映し出されるのは天高く聳え立つ巨大な塔と、その真下でフィーネやメイジ達と戦う4人のシンフォギア装者、そして1人の魔法使いだった。
あまりにも現実離れしたその光景に、弓美達3人は言葉を失う。
そこにウィズが戻ってきた。
「ここに居たのか、アルド」
「ウィズ、どちらへ?」
「言うまでも無いだろう」
「あ! さっきの魔法使いさん!」
突然姿を現したウィズに、先程彼に助けられた弓美が声を上げるが彼は特に気にした様子を見せない。
弦十郎は彼の様子から、どこか先程よりも疲労が増しているような印象を受けた。
「戦況はどうなっている? 地上の方は?」
弦
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