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夢幻水滸伝
第百七十六話 スナックコーナーの前でその十五
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 碧が出て来た、童顔であり実に可愛らしい顔立ちだ。そのままジュニアアイドルが出来そうな位だ。腰までの黒髪を後ろで奇麗に束ねている。肌はかなり白くきめ細かい。背は一四二程でかなり小柄だが胸はかなり目立ちその肢体を青と白の二色のビキニで覆っている。
 碧は芥川のところに来て彼に抱き着いて言った。
「わらわを好きにしていいけえのう」
「それは新婚の初夜からって言うてなかったか」
「貞操は守るが手をつなぐ位ならいいけえ」 
 碧は芥川に頬を赤らめさせて答えた。
「だからじゃ」
「今はか」
「手をつないでじゃ」
 そうしてというのだ。
「デートをするんじゃ」
「全く、ここで出て来たか」
「婿殿の前に肌を晒すのじゃ」
 それでというのだ。
「髪を整え化粧もしてたけえ」
「ナチュラルメイクやな」
「化粧はおなごの嗜み」
 それ故にというのだ。
「ナチュラルでもしっかりしたけえ」
「それでか」
「遅れたんじゃ、しかし婿殿がよかったら」
 碧は完全に自分のペースで言っていく。
「今夜にでもじゃ」
「婚礼か?」
「その場に行ってな」 
 そうしてというのだ。
「式を挙げてじゃ」
「それでやな」
「初夜じゃ、楽しませてもらうけえ」
「それは遠慮するからな、しかしここはここで賑やかやな」
「色々なもん食ってな」
 小泉はお握りを食べつつ返した。
「それでな」
「賑やかにやってるな」
「この通りな」
「そやな」
「それであっちの世界でもやな」
「こっちの世界でもな」
 二つの世界でとだ、小泉は芥川に話した。
「あらためてな」
「仲良くやな」
「やっていこうな」
「ほなな」
「尚わらわは商業科の三年C組で」
 碧は自分のことも話した。
「部活は古武術部じゃ」
「自分前からしてたな」
「そのこともあってじゃ」
「やってるか」
「操は自分で守れるけえ」
 碧は芥川に笑って話した。
「婿殿が守ってくれるなら嬉しいが拳銃を持った暴漢にも勝てるけえ」
「そうなんか」
「だから安心するんじゃ」
「それはええけどな」
 それでもとだ、芥川は碧に話した。
「自分僕と結婚するの前提になってるな」
「子供は十人欲しくなったわ」
「子供も前提か」
「毎晩励むけえ。わらわを抱きたくなったら何時でも言うけえ」
「言うか、そんなこと」
「わらわはしたくなったら押し倒すけえ」
「それは自分でするなや、というかや」
 芥川は碧に言い返した。
「自分そういう経験一切ないやろ」
「殿方と手をつないだこともないけえ」
「それでそう言うんか」
「知識はあるんじゃ」
 そちらは備えているというのだ。
「だからのう」
「結婚したらか」
「初夜の床でわらわは婿殿に抱かれてじゃ」
 碧はここ
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