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夢幻水滸伝
第百七十六話 スナックコーナーの前でその十四

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「そやからな」
「それでやね」
「宜しく頼むで」
「ほなね」
「若し小雪ちゃんがおらんと」
 地下世界の星の者のリーダーだった愛が言ってきた、黒髪をショートにしていてはっきりした目で眉は細く長い。唇は小さくまだ幼さが残るが愛嬌がありかつ整った顔立ちだ。背は一六一程で均整が取れいいスタイルだ。そのボディを水色のビキニで覆っている。
「私も困ってたわ」
「そやな」
「政はほんま凄いから」
「善政を敷いてたな」
「そやったで」
「ほなその善政をな」
「これからは勢力全体でやね」
 こう中里に述べた。
「そういうことやね」
「ああ、期待してるわ。自分にもな」
「私もなん」
「同じクラスやしな」
「三年A組で」
「そのこともあるしな」
「そや、私等同じクラスや」
 愛もこう言った。
「こっちの世界やと」
「幸田と魯もやしな」
「意外と多いね、A組」
「そやな」
「私部活はバレー部やけどね」
「クラスは同じやな」
「そういうことからもこれからは仲良くやね」
 あちらの世界でもというのだ。
「ほんまに」
「そういうことやな」
「あの、何か」
 モンゴメリがきつねうどんを食べつつ言ってきた、一九〇ある大柄な身体でかなりの筋肉質だ、くすんだ金髪にグレーがかった青い目でその光は優しい。顔立ちは穏やかで微笑みが印象的だ。水着は黒のトランクスタイプである。
「僕忘れられてない?」
「そこで自分で言うか」
「気になってたけれどね」
「忘れた訳やないが発言なかったさかいな」
「それでなんだ」
「自分は遅れたんや」
「自己主張しろってことだね」
「要するにな」
 こうモンゴメリに話した。
「そうなるわ」
「そうなんだね」
「ああ、それで自分はクラスは」
「農業科の三年A組だよ」
 クラスはそこだというのだ。
「それで部活はウェイトリフティング部だよ」
「バーベル上げてるんやな」
「この前百五十キロあげたよ」
「それは凄いな」
「あちらの世界でも力には自信があるから」
 それでというのだ。
「宜しくね」
「ほなな」
「さて、そろそろ行こうか」
 芥川が周りを警戒しつつ九人に言ってきた。
「そうしよか」
「あの娘か」
「今はおらんがそろそろ出て来るわ」
 だからだというのだ。
「それでや」
「退散するか」
「そうするんやな」
「ここからな、来られると厄介や」
 芥川にとってというのだ。
「そやからな」
「自分あの娘ほんま苦手やな」
「あそこまで積極的やとな」
「おお婿殿待たせたのう」
 ここでだった、少女の声がして。
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