第百七十六話 スナックコーナーの前でその十三
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「ワイルドな感じがするってな」
「言われるんやな」
「どうもな」
「そうか」
「ロンドンのダウンタウンもええとこや」
「そうか、一回言ってみたいな」
「そういえば一回フェシングと薙刀の話をしたな」
玲が言ってきた、黒髪をショートにしていて切れ長の目で唇は赤く小さい。細く長い眉だ。一五三位の背で胸は普通位だが脚は奇麗で全体的に整ったスタイルである。尻の形もいい。水着は白の眼帯型のビキニである。
「前に」
「薙刀か」
「あれは強い」
玲は中里に話した。
「武器を持ったらな」
「そういう自分は」
「クラスは三年B組でな」
「それでやったな」
「部活は薙刀部や、二段や」
こう中里に話した。
「今はな」
「そやったな」
「そや、それでや」
「フェシングとどっちが強いか」
「小泉と話したか」
「そうしたことがあったわ」
「薙刀は強過ぎるやろ」
中里は玲に眉を顰めさせて言った。
「リーチがちゃう」
「それに脛やな」
「あそこを狙われるからな」
それでというのだ。
「ほんまに強いわ」
「そやな」
「しかしあっちの世界では薙刀やないな」
「鎌や」
玲は自分の神具であるアダマスの鎌の話もした。
「それや」
「そやったな」
「鎌は確かに強くて」
小雪は茶色の見事なロングヘアだ、優し気な黒い目と儚げな顔立ちが印象的だ。背は一五七位で雪の様な肌と柳の様なスタイルだ。水着は白のワンピースだ。
「玲香ちゃんも頼りになるから」
「そういう自分も強いで」
中里は小雪に笑って話した。
「相当にな」
「そうかしら」
「あっちの世界の術がな」
「けどこっちの世界では別に」
「何もないか」
「クラスでも」
「クラスは確か」
中里が言おうとしたが小雪から言ってきた。
「三年E組でヘミングウェー君と一緒やで」
「そやったな」
「部活は美術部やさかい」
「強いのとはかいな」
「無縁やで」
そう言っていいというのだ。
「腕力ほんまないから。体力も」
「どっちもやな」
「ないから」
それでというのだ。
「そういうことね」
「そやねんな」
「それでな」
まさにというのだ。
「これからは頼りにしてるで」
「戦の時はやね」
「それで政でもな」
この時もというのだ。
「頼むで」
「そっちもやね」
「ああ、小雪ちゃんの政治力は聞いてるし」
地下世界の者で最も政治力が高く地下世界が急激に豊かになってきていることは彼女の存在が大きいのだ。
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